●更新日 05/27●
デジタル万引きの瞬間!
みなさん『デジタル万引き』って知ってますか?
マナティ
▲アザラシもどき(絶滅寸前?マナティっていう生物)
書店で欲しい情報や画像を、本を買わずに携帯カメラで撮る事です。
デジタル万引きのターゲットとなるのは、飲食店の電話番号や映画の時間など、日常生活に密着した情報が最も多い。
最近では若い中高生が、好きなタレントの画像を撮るケースも増えているそうです。
※現在デジタル万引きでは逮捕・補導は出来ません。
ちなみに上のタマちゃん気取りのポスターは、マナーの向上を呼びかけるもので、書店に配布されたものです。
ポスターを掲示することで店員がデジタル万引きの注意をしやすくなるのが狙いのようですが、効果の方はどうなんでしょうか?
書店の店長さんは憂鬱そうにこう話してくれました。
「ポスターの効果は多少あるけど、注意すると逆切れする人が多いからなかなか難しい。 もっと根本的な解決方法は無いんでしょうか・・・」
「撮ってないで買えよ。」その一言が言いたくても言えないのが書店の現況のようです。
確かにガングロでリーゼントのダンディーがリカちゃん人形抱きながらデジタル万引きを行ってたら一目散に皆逃げるでしょう。
それでは、デジタル万引きをする方はどう思ってるのか聞いてみるために、情報誌が置いてある場所周辺に張り込んでみました。
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数十分後、10代後半?と思われる女の子が本を手に取り、しばし立ち読み。
そして、周りをキョロキョロ見回した直後に、
携帯カメラを構えた!?
しかし「雑誌片手に携帯メール」にも見えるので、少し近づいて確認する事に。
その直後・・・
ぽろろろん♪
デジタル万引きの瞬間ダーッ!
任務遂行!!
情けないシャッター音が響いた!!
雑誌の広げ方、固定された右手と指の位置、そして音。恐らく間違いは無いでしょう。
その後、ソッと雑誌を戻した彼女は競歩でそそくさと店から離れようとした。
そこで、彼女におそるおそる注意をすると、返答はこうだった。
「欲しい情報はちょっとなのに本を一冊買うのはバカらしいじゃん ?」
悪びれる様子無く語る彼女は別の意味で大物だ。
―でも、情報を盗んでるのだからリアル万引きと大差無いんじゃないの?
「ネットで調べれば簡単に分かる情報が数百円で売られてるって高いと思わない?欲しい情報はその中の1部なのに。」
確かに、技術の進歩の速さに既存の産業が対応しきれていないのも事実です。
しかしこのままの状態では書店や出版社にとって死活問題になるでしょう!
ちなみに、携帯カメラで撮る画像では、細かい文字まで読み取る事は出来ないので「電話番号」「名前」など目的を絞って撮るのが基本。その画像はコチラ↓
ハッキリ読み取れる!
▲この行為でどれだけの書店が涙で枕を濡らしたことか!
本が売れない現状の全てがこのデジタル万引きのせいではないものの、一因となっているのは確かです。
注意する事しか対応策の無い現在、書店や出版社が寛大な心で枕に八つ当たる日々が早く終わることを祈るばかりです。
探偵ファイル・えりす
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