●更新日 04/13●

カジノって稼げるの?


一時期、石原知事の提唱で東京都がカジノ構想を推し進めていた事が話題になっていましたが、実は既に日本にもカジノは存在しています。“アングラ店”と呼ばれる非合法カジノです。
アングラ店は、90年代の初め頃発生し、同時期にお金を賭けない合法カジノが流行りかけた事もあって、全国に広まったと言われています。
こうしたカジノで勝つ事はできるのでしょうか?今回はそのゲーム性について検証してみましょう。


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▲繁華街のとある建物。何の店かわからないような看板に、インターホン付きのドア。怪しい・・・。(写真はイメージ画像です)


アングラカジノの店は行なっているゲームの種類で2つに別けられます。

一つは、バカラやルーレットなどをやっている、一般的なイメージのカジノ店。
カジノといえばポーカーを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、アングラカジノではほとんど行なわれていません。なぜなら、ポーカーは他のゲームに比べて技術介入の余地があり、店側が必ず勝つとは限らないからです。
逆に言えば、バカラにしてもルーレットにしても親が有利なゲームなので、短期的には勝つ事もありますが、長い目で見た期待値は検証するまでも無くマイナスです。その上、サクラなど店側の操作が入る事も考えると、かなり分が悪いと言えるでしょう。



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▲かなり古臭い画面だけど、作られたのは結構最近。売ってる業者も何に使われるのか解ってるのでは?(写真はイメージ画像です)


そしてもう一つは、ゲームセンターのメダルコーナーに置いてあるような、麻雀やポーカー、花札などのビデオゲームを使った“ゲーム機賭博”の店。
01年9月に起きた新宿歌舞伎町ビル火災の火元となった“麻雀ゲーム店”というのもこの手の店でした。「ゲーム喫茶」や「1点○円」といった看板を盛り場で見た事がある人もいるでしょう。
実際に店に置いてある置いてあるゲーム機と同機種のデータを手に入れて、ペイアウト率(投入したクレジット数に対する払い出し数の割り合い)を解析してみた所、50〜80%という数字が出ました。通常営業のパチンコ屋で大体90%前後といいますから、それに比べてこの数字はかなり「辛い」ですね。



今回の結論:勝つ事が目的ならパチンコでもやってた方がマシ。


それでもアングラカジノに行きたいというスリル狂な方は、警察の手入れにはお気をつけて。最近は取り締まりも厳しいらしいですからね。渋谷でも一時期は20店ぐらいあったのに、今では片手で数えられるぐらいですし。



探偵ファイル・千明



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