●更新日 03/25●

死んだはずのいかりやが泣いた!?


最初はグー♪
まったまったグー♪
いかりや長介アタマはパー♪
正義は勝つ♪
じゃんけんポン♪



子供の頃、こんな掛け声とともにじゃんけんをして遊んだ記憶を持つ人も世代によってはいることだろう。
確かその頃は“長さん”と言うより“いかりや”と呼び捨てされることが多く、




もっと嫌われていたハズ。



ドリフでは“嫌われ者”に徹し、お茶の間では他のメンバに人気を譲っていたいかりやだが、改めて振り返ることにより彼のリーダーぶりを称える声は大きい。
看板番組が終了しテレビ露出が激減したあとも、“志村けん死亡説”を挟んで“踊る大捜査線”の和久さん役が見事にはまり役。円熟味のある演技が若い世代にも人気を博したいかりやだけに、彼の死に全国のお茶の間は悲しみに包まれた。


24日は最後のお別れ、告別式。
午前中は青空を覗けるほどの天気であったのだが、告別式が始まる13時前、空からは別れを惜しむかのような雨がシトシトと降り始めた。

先日の通夜からたくさんの芸能人が駆けつけていたが、この日参列したのはファンや仕事で関わった人々など実に1万人超。
人生の終幕にこそ、いかりや長介という人の偉大さを見せつけられたのだが、
周囲には


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号泣する研ナオコがいれば、


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前列を陣取りつつなぜかこの場で新聞を広げる老女も……。

新しい時代の象徴か、携帯電話で遺影を撮影するという光景も珍しくなく、
「しばらく待ちうけ画面にしようと思います」
「今日来られなかった友達に送ろうと……」
という人も。


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いかりやの写真の前に立ち尽くし、何十分もじっと見つめたままの男性。さすがに声はかけ辛かった……。


式の間ずっと雨は止まなかったが、喪主を務めた長男・浩一さんがファンの前で挨拶をする時には不思議と雨は弱まった。
いかりやによる天国からの演出か。

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長男・浩一さん「本当に親父は格好いい男でした」


――そして出棺。
いかりやを乗せた車が動き出した途端、さすがのいかりやも涙をこらえきれなかったのか、再び空からは雨。
一方で拍手が沸き起こる式場。
悲しいなかにも、「お疲れさま」「ありがとう」「ゆっくり休んで」というファンの声がひとつの形になって現れた。



またドリフをやろう、というメンバとの約束を守れずに逝ってしまったいかりや。
もう彼の新しい姿を見ることはできない。
これから追悼の特番が組まれたりDVDが発売されたりするだろうが、“頭はパー”と子供に笑い者にされ、さらに嫌われ者でもあったいかりやを、ファンもアンチもまた違った目で見ることができよう。

しばらく世間の注目度も上がることにはなるだろうが、伝説になるには少し早かったような気がしてならない。



残されたドリフメンバー悲しみの会見
芸能探偵「長さん、さようなら……」



探偵ファイル



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