●更新日 03/25●

武豊をもってしても・・・。ハルウララ106敗目


ハルウララが3月22日、人気騎手・武豊をもってしても連敗脱出ならず、106敗目を喫しました。(参考リンク:ハルウララ100戦目
この結果は既に多くのニュースで取り上げられていますが、今回はその日高知競馬場に集まったファンの様子をレポートします。



   ▲朝早くなのに高知競馬場の入口には数百メートルにもおよぶ大行列。

時折り小雨がぱらつく少し肌寒い天気にも関わらず、高知競馬場には開門前から多くのファンが詰め掛けました。行列の先頭にいる人は午前0時頃から並んでいたそうです。その行列は約3000人にもなり、9時半の開門を急遽繰り上げられ、8時50分から入場が開始されました。



         ▲ハルウララ専用馬券販売所の様子。

競馬場側も大勢のファンが来ることを予想して、ハルウララ専用の馬券窓口を8ヶ所も設けていたのですが、ファンの数はその予想以上で、行列の待ち時間は3時間以上。グッズ売り場も大行列で、人気のウララの毛入りお守りは11時頃には完売。その他にも、競馬初心者の為の馬券の買い方コーナーがあったり、多くの売り子が歩き回っていたりと、とにかく場内はいたるところで大行列の大混雑です。





ハルウララの出走するのは第10レース。発送時刻は16時45分からなのですが、入場者数は午前中から増え続け、13時半には過去の最高の9019人を大幅に上回る1万3千人を超え高知競馬場史上初の入場制限が行なわれることに。入りきらなかったファンは近くの春野陸上競技場のオーロラビジョンで観戦しました。



レースが行なわれるまでの間、ファンの人たちにお話を聞いてみました。
「(開門待ちの行列を見て)高知でこんな行列ができたのは見たことない」(30代男性・高知)
「競馬は生まれて初めてです。10Rの馬券はどこで買うんですか?」(40代女性・大阪)
「並びつかれた・・・」(3時間半並び続けてウララの単勝馬券を50枚購入した20代男性・広島)
「勝っても負けてもとにかく無事走って欲しい」(30代女性・東京)
「(32枚の馬券にウララのスタンプを押しながら)県外の親戚に頼まれたのよ」(50代男性・高知)
「勝つも良し、負けるも良し、とにかくがんばれ」(30代男性・高知)



肝心のレースはというと、騎乗した武豊騎手が「スタートして数秒で終わりましたね」と語ったように、11頭中10位という結果になりましたが、終始拍手と歓声につつまれていました。
レース後、武豊騎手はその声援に応えて、ウイニングランならぬブービーランで場内を一周のファンサービス。声援は更に高まりました。

暖かい拍手と歓声、そしてファンの笑顔に包まれたスタンドの雰囲気、一体感が非常に印象的な一日でした。負けてもファンの人たちに喜んでもらえる。ウララは本当に幸せな馬ですね。



探偵ファイル・取材協力『ガルエージェンシーこうち



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