〜 P2Pソフトで伝搬されるワーム 〜 通称「キンタマ」というP2Pファイル交換ソフトのWinnyを標的にしたワーム(破壊活動を行なうプログラム)が多くの人に多大なダメージを与えています。 ▲勝手に流されてしまったものと思われるスクリーンショット。仕事のメールのようですが、内容がしっかり読めてしまいます。 このワームは、 ・デスクトップのスクリーンショット(表示されている画面を保存した画像。SS)を1日1回撮影する ・デスクトップにあるファイルをzipやlzhに圧縮する ・それらのファイルをWinnyで勝手に公開する ・メッセンジャーソフト等のパスワードを解析する(?) ・勝手にメールを送信する(?) など の悪質な活動を行ないます。同時期に、同じくWinnyを標的にしたワーム“Antinny.B”の報告があったことにより、情報が錯綜している事や、漏れた個人情報を見ようとして「ミイラ取りがミイラになった」人が多い事などが、感染拡大の原因となっていると考えられます。 参考リンク Winnyを媒介に感染を拡げる新種のウイルス「Antinny.B」が発見される(Internet Watch) ▲流れているファイルはエロ絡みのものが多いような。Winnyのユーザー層からすると当然? このワームに感染すると、デスクトップのSSやファイルが [キンタマ] 俺のデスクトップ <ユーザー名> (<所属団体>)[XX-XX-XX<日付>].jpg [キンタマ] 俺のデスクトップ <ユーザー名> (<所属団体>)[XX-XX-XX<日付>](ファイル詰め合わせ).zip or .lzh という名前で公開されます。 Winnyでこのファイル名で検索してみると、メールや家計簿などを書いている最中のSSや、パスワードの覚え書き、住所や銀行口座の書かれたネットオークションの交渉メール、どこかの学校の教師のものと思われる生徒の成績や進路が書かれたファイル、本名・電話番号・メールアドレス・家族構成などの情報を晒しながら不倫同士のネットナンパやチャットセックスに興じているログなど、物凄い量と内容の個人情報が出るわ出るわ。Winnyの性質上、一度流れた情報を消すことができない為、非常に危険です。 19日現在、まだこのワームに対して完全に対応しているアンチウィルスソフトは無いので、これからも感染が広がる恐れがあります。皆さんもご注意を! 参考リンク Winnyウィルス(通称キンタマ) (まとめサイト) ( 探偵ファイル・千明 ) |