死刑では終わらない
〜 暴落オウムマンションの真相 〜


2月27日、オウム事件の首謀者、松本智津夫被告に死刑判決が下された。
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当日はほぼ全てのマスコミが東京地裁にかけつけ、大々的に報道。
それから2日後、オウム(現・アーレフ)の道場があるという東京・世田谷区南烏山を訪れた。
現在は教団の主要拠点であることから、27日はこちらにも多くのマスコミがかけつけたという。


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▲“オウムマンション”とも呼ばれるGSハイムにはオウム信者たちの巨大道場が。


ここでまず最初に一つ触れておかなくてはならない大前提がある。

このマンションには一般住民も住んでいる

ということである。

※なぜこれだけのフォントで示したかというと、誤って“オウムだけが住むマンション”と報道をしたテレビ局があり、地元住民でも勘違いした(している)人が多いからである。

マンションに住む一般住民にとっては何とも迷惑な話である。
実際は分譲マンションを購入した人たちが元々住んでいて、そこにあとからオウムがやってきたのである。(GSハイムの1〜2Fがオウムの道場、及び居住部屋)

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▲道路を挟んだ向かい(写真右側)のマンションにも信者たちが生活。ここには述べ130人が住んでおり、外から来る信者も合わせると数は200を越えるという。路上では警察と住民による監視が24時間続けられている。

この日は他にマスコミが全くいなかったこともあり、マンションの住民の方にもじっくり話を伺うことができた。
やはり自分の所のマンションということで、その憤りは近隣住民とは比べ物にならないほど相当なもの。

記者:最近の信者の様子はどうでしょうか。
住民:27日はマスコミが多かったからこのマンションの出入りができなかったみたいだけど、目の前の道路を見ても分かる通りまた増えている。今日あたりからまた“修行”やるんだろうね。

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▲居住部屋から修行部屋に移動する信者。昔見られた“ヘッドギア”着用での外出は、だいぶ前に住民からの要請により禁止となった。

記者:マスコミなどはどうでしょう?
住民:死刑判決の1ヶ月くらい前からたくさん来た。でも彼らは死刑判決が出たらバッタリ来なくなったね。(もう用がないから)
記者:その死刑判決の前後で、何か変化はあったでしょうか。
住民:私達に限って言えば、今ある問題はオウムがここに住んでいることで、財産的(マンションの不動産価値が10分の1に暴落)・精神的被害を被り続けていること。松本が死刑になっても彼らが出て行かない限り何も変わらない。
記者:住民の方々が修行の様子を公開するように求めていると聞きましたが。
住民:そう、見せろ、って言ってるのに見せないんだよ。今は広報の荒木氏が入院して新しく松尾っていうのが広報やってるんだけど全く応対しない。電話をしても切られるし、オウムの広報は全く機能していない状態。窓口がない。
記者:実際住んでいて一番困ることは?
住民:騒音。ア〜とかウ〜とか呪文みたいな奇声が聞こえてきたり、修行のマントラが流れてきたり。あと 料理の時などの異臭があって厨房は向かいのマンションに移ってもらった。

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▲厨房があるとされる部屋。何かを煮込んでいると思われるが、食欲のそそられるニオイとは言い難い(腐臭に近い)異臭が……。ドアの脇にある畳は修行部屋のものか?

住民:それとまた何をするかわからないっていうのが怖い。2Fには刑務所から戻ってきた人間がたくさんいるから。
記者:そういえば上祐氏は今どこにいるかご存知ですか。
住民:(マンション見取り図を指差し)この部屋にいるよ。2週間くらい前に見た。恐らく今もここにいる。

写真 (※クリックで拡大)
   ▲紫色がオウムの部屋

他の住民の話を合わせると、2週間前上祐氏は髭をボーボーに伸ばした状態で部屋の前をブラブラしていたらしい。
事件や松本被告の判決についてどう思っているのか、そしてこのマンションの住民に対してどう考えているのか。

最後に『世田谷区をオウムから守る会』による報道期間向け資料の一部を転記。マンション住民の方の切実な思いが集約された一文である。

判決後、最も懸念されることは事件の風化です。これでおしまい、とばかりに報道がそっぽを向いてしまえば世間は興味を失い、オウムは存在しつつけるでしょう。そこには、被害者だけがただじっと我慢を強いられる理不尽な現実だけが残されます。

マスコミがあれだけ騒いだ松本被告死刑報道のあとも、現実は何も変わらない 。
このマンションが元の姿を取り戻すにはまだ時間がかかりそうだ。


※次回、上祐氏の部屋をピンポン。



( 探偵ファイル・M )


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