働く人の憂鬱シリーズ
〜 動物のお医者さんの憂鬱 〜


様々な業界で働く人がいます。ですが、その業界に身を置く者にしか解らない裏話も沢山あります。興味があっても、「実情はどうなんだろう?」という不安を持つ方々の質問にお応えするこのシリーズ。
今回は、動物のお医者さんである獣医さんにお話をお伺いして来ました。テレビや漫画と違う本物の声を聞いてみましょう!



―――獣医さんってどんな仕事なのですか?
一般的に広く認知されているのは、やはり動物病院で動物の病気を治すことでしょうか。
それ以外にも、食肉の検査などの畜産系のお仕事をしている人もいれば、製薬会社などで働いてる人もいます。

―――この仕事をなさろうとしたきっかけは?
小さい頃から結構動物好きだったので・・。あまり感動的な逸話とかなくてスミマセン(^_^;)
漫画の「動物のお医者さん」の影響もあったかもしれません。



▲名作『動物のお医者さん』 著:佐々木倫子


―――このご職業の魅力は?
う〜ん・・。犬猫が好きなんで、犬猫に関する仕事が出来ること自体が魅力ですね。私は。

―――実際仕事をしてみて、内情はどんなものでしたか?(賃金・給料の事など)
最近はいくぶん改善されていますが、ハッキリ言って雇われている獣医師の給料は安いです。下手すると同年代の友達の半分以下ってコトもあります。まぁ、開業するまでは修行みたいなところがありますから仕方ない所もありますけどね。

―――獣医を目指すなら知っておいた方が良い事は?
まず、獣医学科(学部)のある大学に6年間通わなければなりません。その後、国家試験を受けて合格して初めて獣医師の資格を得ることが出来ます。
小動物臨床・・、いわゆる動物病院の獣医さんを目指すのであれば、さらに何年間か勤務獣医として修行するのが普通です。

―――やはり獣医さん(の性格や経営の仕方)にも、良し悪しはあるのでしょうか?
非常にありますね(笑)。ハッキリ言って酷い所はものすごく酷いです。
しかし、動物病院が繁盛するかどうかの一番重要なポイントは口が上手いかどうかです。もちろん、口が上手くて腕が立つのが一番良いのですが、腕が立っても口下手だとヤブで口が上手い獣医さんより儲かりません。

―――結構行われているけど、一般の人には内緒(秘密)の事ってありますか?
秘密と言うか・・、飼い主さんにはニコニコ接しているように見えても、スタッフ間では、ダメな飼い主はボロクソ言ってたりします。
あとは、医療ミスってのが表には出難いですね。動物は口がきけませんから……。



   ▲大事なにゃんこも、担当獣医によっては…


―――「この仕事をしていて良かった」と感じた時のお話を。
やはり病気が治った時でしょう。

―――笑い話とか、苦労話とか有ったら教えて下さい。
笑い話としては、受付で人間の保険証出す人がいたりすることでしょうか。
獣医師的にはあまり笑えませんが、「動物も病気になるんですか?」って聞いてくる人がたまにいることです。「オマエが今いる場所はどこだ?」って聞き返したくなりますね(笑)
一番の苦労はやはり飼い主さんとの接し方ですね。一部の人ですが、もう酷い人は本当に酷いので胃に穴が開きます。治療費を払わずにトンズラする人なんかもいますし。

―――その他、言いたい事があったら是非
よく、「動物病院を簡単に見分けるには?」と聞かれることがありますが、ハッキリ言ってそんな都合のいい方法はありません。動物を飼う以上、責任を持って自分自身が正しい知識を身に付けてください。さもないと、口だけが上手い先生にトンデモナイ治療をされても分かりませんよ。
あと、動物病院の前に犬や猫を捨てても、ほとんどは結局保健所行きになります。迷惑ですから止めて下さいね♪



うはぁ……、リアルなお話、どうもありがとうございました。
獣医さんも、口が上手ければ腕があればなんとかなるのですね…。口下手な方が損をするのはどの世界も同じなのですね。
探偵ファイルは、口が上手いヤブより、口下手な名医の方を応援します!



( 探偵ファイル・キム )

探偵ファイルのトップへ戻る

インデックス