ネットゲームの抱える問題
〜 もっと対策を! 〜


近年、プレイヤー人口が凄い勢いで増加しているネットゲーム。

MMORPG(Massively Multiplayer Online Role Playing Game,多人数オンラインロールプレイングゲーム)の有名所を見てみると、ファイナルファンタジー11の全世界でのキャラクター数は100万人以上ラグナロクオンラインの有料会員数は40万人以上というのですから、ものすごい数です。(もっとも『公称』の数なので、実質どれだけだかわかりませんが)

参考リンク
キャラクター人口100万人突破!!(プレイオンライン)
「ラグナロクオンライン」有料会員が40万人に(ITmedia)

しかし、たくさんの人がいると、その中にはイカサマをしようとする人もいるのは、ネットゲームの世界でも例外ではありません。

今回は、そんなネットゲームで行われているイカサマ(=チート)行為について紹介します。

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▲全世界で数百万人がプレイしているネットゲーム(写真はイメージ画像です)


RMT
リアルマネートレード(Real Money Trade)の略。
その名の通り、ゲーム内のお金やアイテムを現金で取り引きする行為のことです。
主にネットオークションやRMT専用のサイトで行われています。
これで生計を立てている人もいるとか・・・。

RMTに関しては、「お互い合意の上での取り引きなら別にいいじゃないか」という意見もありますが、お金が絡んでくるため、トラブルになることが多いのが問題です。

ネットオークション詐欺だったという事もありますし、他人のパスワードを盗み、その人の持っていたアイテムを奪って転売するという事件も発生しており、日本でも逮捕者が出ています

また、RMTがエスカレートしてくると、ゲーム本来の目的から反れた『RMTのためのプレイ』をする人が増え、ゲームバランスが崩れてしまうという弊害もあります。


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▲ネットオークションでRMTを探してみると一杯出てくる・・・(写真はイメージ画像です)


BOT
ボット、マクロとも呼ばれています。
ゲームのキャラクターを自動で操縦するツールのことです。主にネット上でやりとりされており、販売を行っているサイトもあります

このツールを使って、プレイヤーが実際にプレイしていなくてもアイテムや経験値を集めることができるのですが、こういった行為は、前述したRMTと同様にゲームバランスを崩すことになりますし、BOTで獲得したアイテムがRMTされることもあります。

それだけでなく、BOTで操縦されたキャラクターが他のプレイヤーの邪魔をすることもありますし、実際にプレイしているわけでもないのにサーバーに負荷をかけるという害があります。

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▲禁止されているのにも関わらず、おおっぴらにやり取りされているBOT(写真はイメージ画像です)


データの改ざん
ゲームのデータをいじって、持っていないはずのアイテムを所持したり、キャラクターをパワーアップさせたりする人達もいます。
やはり、こうやって不正に獲得されたアイテム等がRMTされることもあります。

ネットRPGだけでなく、ネットランキングを行っているゲームでもこういった行為は見られます

ネットランキングの中には、上位入賞者に賞品が贈られるものがありますが、中にはインチキをして賞品を貰おうとする人がいるのです。似たような行為は、古くはファミコンの時代からありました。

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▲今も昔も相変わらず・・・。『トンカチエディター』って知ってる人います?(写真はイメージ画像です)


・・・この他にも、そのゲーム特有のバグやプログラムの脆弱性を利用したチートもありますが、代表的なものはこの3つでしょう。

このようなチート行為を放置していれば、真面目にプレイしているプレイヤーが離れていき、ゲームの寿命を縮めることになります

運営している会社としては、対策プログラムを配布したり、チート行為が発覚したプレイヤーを追放したりするなどの対策を行っていますが、プレイヤーの数に対して管理人の数が少なく、チート行為が横行しているゲームが多いというのが現状です。

客(プレイヤー)からお金をとっている商売なのですから、もっとしっかり対策を行って欲しいものですね。


もっとも、チートのできない、チートしなくても楽しめる(作業のようなプレイの必要がない)ゲームが出るのが一番なのですが。



( 探偵ファイル・千明 )


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