働く人の憂鬱シリーズ
〜 フライトアテンダントの憂鬱 〜


様々な業界で働く人がいます。ですが、その業界に身を置く者にしか解らない裏話も沢山あります。興味があっても、「実情はどうなんだろう?」という不安を持つ方々の質問にお応えするこのシリーズ。
今回は、「スチュワーデスって呼ぶんじゃねぇーよ!!」と怒る人達から名前を変えられた、フライトアテンダントさんにお話を聞いてまいりました。

さてはて、どんなお話が聞けるのでしょう?ではインタビューです!



―――フライトアテンダントさんってどんな仕事なのですか?

基本的には給仕がおもな仕事です。食事の上げ下げ、飲み物をおだしします。その他雑用もします。
もちろん保安要員ということは大きな仕事の一つですが、そんな正直、それが生かされることはありません。あっても困りますし。

―――このご職業の魅力は?

お客様に「ありがとう」といっていただける仕事だからです。後笑っていられる仕事であるというのも大きな理由です。
決まられた時間、決まられた空間の中で、お客様によかったといっていただけるとうれしいです。
あと、オン、オフの差がはっきりしているので、仕事と私生活が混ざらないのも魅力です。

―――実際仕事をしてみて、内情はどんなものでしたか?(賃金・給料の事など)

会社によってお給料は違うでしょうので一概にはいえませんが、うちはまだ恵まれたほうであると思います。
一般的にはどんどん人材費削減で、仕事の割にお給料は悪いのではないでしょうか。

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▲『スチュワーデス物語』より

―――フライトアテンダントを目指すなら知っておいた方が良い事は?

やはり体力です。とはいえ、運動をしているから大丈夫。ということではなく、どこでも何時でもいくらでも眠れるとか、ずっと歩いていても苦ではないとか、瞬発力ではなく、持久力があるほうがいいです。

あと、くよくよしないように、精神的にもタフなほうがいいです。お客様にいわれなく怒られることは日常茶飯事で、謝る事が多いですが、それを笑い話にしたり、すぐに忘れるほうがいい結果につながると思います。こう書くと、学習能力がないと思われるかもしれませんが、学習するべきことと、それはしょうがないでしょ。ということの割合は半端じゃなく後者のほうが多いので。

ちなみに機体、空港についてなどの知識はなくても全く問題ありません。

―――乱気流とかで、死を意識した事とかってありますか?

私はまだないですけど、同期でも危うく緊急脱出、飛行中にエンジン故障などあったそうです。

ちなみに飛行機はエンジンがひとつくらい故障しても飛ぶことができるものもあるのですが、そんな時に「怖がらないで下さい」と言われても無理な話ですよね。

一番怖いのはお客さんがパニックになって収拾がつかなくなることですね。地上のビル火災などでも、火災そのものより出口で押しつぶされて死亡、ということもよくあるようですし。

―――結構行われているけど、一般の人には内緒(秘密)の事ってありますか?

他はわかりませんけど機内のものの持ち帰りは違反ですがしょっちゅうです。というか毎便です。食料などが主ですが。

あと長時間のときは休憩時間があります。忙しくない時間帯に目に付きそうにないところで寝ていることもあります。仕事中のくせにと怒らないでいただきたいです。

―――「この仕事をしていて良かった」と感じた時のお話を。

やっぱりお客さんに誉めていただいたときですね。

ちょっとしたことでいいんです。ジュース持っていてありがとうと目を見てにこってされたり、感じがいいね。といわれたり、聞かれたことをいろいろ調べて教えてあげたら親切にしてくれてありがとう、とか。とりあえず日本人は「ありがとう」が少ないと思います。もちろんこちらも仕事ですからするのは当然なのですが、悪気なくても奪い取るようにジュースなどもっていかれると悲しくなります。

―――笑い話とか、苦労話とか有ったら教えて下さい。

訳のわからないことで怒られることはしょっちゅうです。

・入国書類を配ってるときに寝ていらっしゃるお客様がいらっしゃったので、一応と思って座席の前のポケットにはさんでおいたんです。起きていきなり怒られました。

旅行会社に何も記入しなくていいといわれたのに、これは何だと。そのままなぜか興奮していかれて、しまいにはお前の旅行会社はもう使わない、今日泊まるホテルだって変えてやってもいいといわれました。うちは航空会社なので旅行会社もホテルも関係ないのですが。。しかも入国書類は記入されなくても困るのはお客様であって、私たちはお客様が飛行機から降りていただいたらそれでいいのですけどね。

それでも私たちは日本人なので謝ります。それが文化ですから。外国人乗務員には多分理解してもらえないところでしょうね。年配のお客様にごねられたときは、きっと家庭でいやなことがあって、かまってほしくてごねてるんだな。と流すようにしています。

もうひとつ、

・夜が明けて、朝食を出すときになって、二種類の中からどちらがいいかお聞きしながらお食事を出すのですが、二十歳前後くらいのお客様が、どう考えても寝ぼけてるとは思えない、はっきりした口調で、こちらが「○○と○○がございますがいかがなさいますか?」と聞いているにもかかわらずいきなり、「サングラスがねーんだよ」と怒鳴られました。

といわれてもそのお客様の席は窓際で、どう考えても通路を歩いてるものがサングラスを持っていたっとも思えない位置ですし、なんにしてもこちらは朝食の選択を聞いているのでどうしたものかと思い、「お手洗いなどにお忘れになったのではないのですか?」というとまた、「聞いてるのかよ。忘れたんじゃねーんだよ。ねーんだよ。」とさらに怒鳴られました。

ひっぱたいてやろうかこのくそがきと思いましたが、そんなことも出来ず…。着陸してから空港で、サングラスをかけたそのお客様を見ましたがあちらは謝りもないし、気づいてないふり。どういう子供の教育なのかと思いました。

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▲フライトアテンダントさんも大変なのです…

―――その他、言いたい事があったら是非

日本人のお客様はおとなしいので外国人乗務員には好評ですが、時々おかしいくらい頑固だったり、訳のわからないことで怒ったり、人を見下した態度をとる方が多いので、そういう方はどうかと思います。特に中年の男の方が多いです。ストレスたまってるんでしょうかね。。

あと挨拶されたらこっちもする。なにかしてもらったら御礼を言う。そういう当然のことが全般的にしない方が日本人には多いです。とはいえ、私も接客業でなかったらこんなことに気づいたかというとそうともいえないので、子供ができたらきちんと教えたいですね。

このごろでは愛想がよくて、御礼などを言っていただけると接客業なのかな。と思ってしまいます。

いいお客さんにいい接客をしたい。それで結果、お互いが幸せだったらいいのにな。と思います。




ご協力ありがとうございました。

如何だったでしょうか?フライトアテンダントの憂鬱。なかなか聞けない内容だったと思います。
空の上でのお仕事ですから、色々とストレスも溜まりそうですね…。
探偵ファイルは、フライトアテンダントさんを応援しています!



( 探偵ファイル・キム )

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