先物取引商法にご注意!
〜 甘い話には罠がある 〜


皆さん、先物取引商法というのを知っていますか?
簡単に言うと株と一緒で、穀物などの券を先買い(出資)し、取引を行うものですが、値段の浮き沈みがやはり激しく、素人の方が手を出すには難しいもの。
その為、先物取引を紹介してくる業者というのが存在するわけなのですが、業態が業態だけに悪質な所もやはり多い。

今回はそういった、「悪質な先物取引商法」を行っている業者と、被害者の方の顛末をお伝えしようと思います。

ある日、Aさん(被害者の方)の自営店に、「山田」と名乗る男より電話が有ったのが、事の始まりです。
内容的には、絶対に損のしない利殖話という事で、具体的には先物取引の持ち掛けでした。


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  穀物の先物取引を、素人が手を出す

「トウモロコシの値段が今上がっているから、少しでも儲け(利益)が出ると嬉しくないですか?
利益が出るから、50枚=300万(1枚=6万)ぐらい出すつもりは有りませんか?」


このように話をされるものの、Aさんは断りを入れます。しかし、「儲かりますから儲かりますから、大丈夫ですから」と何度も言われ、先物取引がどういったものかも判らないまま、とりあえず会う事を承知してしまいました。


駅前のファーストフードにて、山田と奥濱という社員と面談となり、先物の内容を聞くが、リスクがあるならしたくないと再度伝えますが、

何度も何度も儲かるから大丈夫と言われ、「じゃあ一度だけしてみます」と言ったところ、細かなリスクに関する説明等も全く無いまま、書類に氏名や印鑑を打ってくださいと直ぐに迫られ、押し切られる形で書類に氏名等を記入してしまいました。

この時12万を手渡し(仮の領収証を貰う)、その後、預り証を渡されます(この時、2人は利益が出るように頑張りますと何度も言っていたそうです。)

この後、「値段が土日のシカゴ取引でも上がっているのでこれからも上がる。もっと枚数を増やせないか」と要求され、「価格が上がっているからこのチャンスを逃すともったいない、何とかお金を作れないか」としつこく要求。(ホント、今だけ無理言わせてくださいとか言いながら)
余りにもしつこかったため、クレジットカードを使えば何とか30万くらいならと返答してしまったそうです。

この時点で48万円分購入

後日、再び電話が入り、このように言われます。

「日経新聞では18000円台まで行くと言われていますから、16000円台で買えるうちはまだ全然大丈夫ですよ!シカゴ取引では17000円台まで上がってますからねー。1000万くらい動かしてほしいですねー。友達や会社からも信頼を得られるから紹介して下さい」
(何がなんだか判らないのに紹介する気はなかったが、しつこく何度も迫られ、掛け金も少なく儲けも倍ぐらいになると言われ、仕方なく別の取引で社員の一人を紹介し、結果、その社員も全く駄目になり、自分の信用を無くしてしまう。)


この時点で何度も枚数の追加を勧められ、何度も断わるものの押し切られ、再び2枚を追加。
これで合計13枚を買った事になりました。

合計78万円


ある週末、「内藤」から再び電話が掛かって来ます。

「連休明けが楽しみですねー、値段が上がっているから儲かりますよ!」と言われました。
(なぜか「追加をしないか」などの要求をするようなことは無かった。こんな事はこの数日の中で始めてである。)

不安になって連休明けにインターネットで確認をしてみたところ、値段が下がっているのを確認します。
(この時点で担当からの連絡も無いため、不審に思ったが、何かあれば連絡があると思い、そのまま仕事をしていた。)


数日後、原口と名乗る男性(担当が替わった事を初めて知る。)から電話があり、400円下がったので追加証拠金と足が出ると言われます。

何の事を言っているか判らず話を聞いていると、更に下がった場合は帳尻分が発生し、お客様負担と言われます。
(帳尻分が何かも解らず、お客様負担になるような費用が発生する事は一切聞いていなかった)

Aさんはこの時間、仕事が忙しく、電話で詳しい内容までは聞けないため、一度電話を切りました。しかし、以降に電話がかかってくる事は有りません。勤務中に自分からかける事が出来ず、店が終わる時間は当然先方の会社が終わった時間であるため、掛けられず。
担当が替わっている為、直接の携帯電話なども知らず、連絡が取れない状況になってしまいます。
(初めに、仕事が忙しい時は携帯で長電話が出来ないため、勤務先である店に電話を下さいと伝えてあったが、この時だけは店に電話がかかる事が無かった。しかし、これまで枚数を増やして欲しいと言うときの電話は、携帯が駄目なら店にもしつこく掛けてきていた)

「内藤」宛てに何度も電話を掛け、「原口」に「内藤」から自分に電話をするように要求したが、「内藤」から電話は一切掛かって来ません。
そんな中、原口より「更に下がったために取引を継続させたければ更に78万=13枚分を支払い、両建てという方法と取るか、決済をするか」と言われるが、そんな大金は払えないのでやむを得ず決済とします。

翌日、速達で郵便が届きます。請求書が入っており、内容は、15630円の帳尻分で、717920円と記されていました。
直ぐに「内藤」に電話をし、追加証拠金や両建ての説明は聞いていたが、帳尻分というものが出たら自分が負担するなんてことは全く説明を受けていないと言ったところ、

「僕は今、貴方の担当ではないですからわかりませんと言われ、担当ではないから僕に言われてもわかりません」と繰り返され、
「原口から聞いてないですか?」などと何度も言われ、電話を切られてしまいました。


そしてその後、何度も支払いを要求されるに至ります。


Aさん「最初に「奥濱」から説明を受けているが、帳尻分という言葉は一言も聴いておらず、価格の件でも600円上がったら直ぐに決済すると言う話だったが、こんな結果になってしまった。担当が替わることも告げられず、勝手に突然担当が替わっていた。金額的には低い方かも知れないが、こちらにとっては全財産をはたいてやったのにもかかわらず、このような結果になったになってしまい、正直自殺も考えたぐらいです。非常に腹立たしいし、悔しい。」


しかし実際問題として、この内容では詐欺は成立するかどうかと言われるととても微妙です。
民事訴訟を起こしたとしても、勝訴の確率は半分くらいでしょうか。

※この話の結論としては、請求が何度も来ている時点でAさんが当社へ相談。私どもから業者の方へ仲介した所、半額のみ返金という形にて決済するに至りました。


Aさん「結果的には、半額のみ返金という形です。しかし、半額でもこちらとしては大打撃です。このようなことをしておきながら関わった業者の営業マンたちが平然とまた仕事していることが信じられない。」

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業者の行為自体も悪質ではあるけれど、完全に犯罪ではない所が、このように話が難しくなって行く所。
株も先物取引も、一種の博打です。だからこそ、こういった業者が存在し、泣いていく人も出てくることになる。


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そんな甘い話が有るわけない


もう使い古された言葉ではありますが、甘い話には罠があります。
儲け話を持ちかけて来られたら、まず疑いましょう。そして、自分一人で決めずに、家族に相談してから決めるようにしましょう。


結果、それが貴方を守ります


今回の元になった先物取引の会社

日進貿易株式会社 名古屋支店
山田(最初に連絡をした者)
奥濱(面談時に来た者)
内藤(電話での応対をした者、実質的な担当者)



( 探偵ファイル )


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