100%超の就職率って?
〜 アニメ専門学校の評判はどうして悪い?・2 〜


前記事:代アニの体験入学に行ってみた



100%を超える就職率を謳っているアニメ専門学校の声優科のCMや広告を目にしたことのある人は多いのではないでしょうか。
このうさんくさい数字は、一体どうやって出ているのでしょう?

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▲某専門学校の学校説明のパンフレットより。数学的におかしいのか、国語的におかしいのか・・・?

その理由として、学校説明のパンフレットには「1人で、2社以上の会社に合格した学生がいるため」との説明が書かれています。もうこの時点で“?”な感じがしますが、これにはさらに秘密があるのです。
前回、体験入学に行った時に知り合った、とある専門学校の講師の方に聞いた話をまとめてみました。ちなみに、この方は体験入学にはスパイとして潜り込んでいたのだそうです。こういった事はこの業界ではよくあることなのだとか。





まずひとつに、ほとんどアルバイトと言っていいような単発の仕事や、ほんのわずかだけでも作品に関わったというだけでも、「就職」にカウントされているという点があります。
こういった学校は現在活躍している先輩たちばかりを宣伝しますが、一回仕事をしたきり次の仕事が来ない人や、運良く続けて仕事がきても収入的に声優の仕事だけで暮らしていけない人が多く、せっかくデビューしても数年のうちにほとんどの人が業界を去っているという事実は明かしません。

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▲人気声優への道はなかなか厳しいようで・・・(写真はイメージ画像です)

しかし、まだそういった人たちは例え一時でも夢が叶ったのだからまだいい方でしょう。
かなりの数の人は、学校にいるうちに脱落していくのですから。
自分から辞めていく人たちは、能力的についていけなくなった人や、自分の将来に対する考え方の甘さに気付いた人、周りの状況を見て「これでは声優になれない」と気付いた賢い(といっても、既に授業料は取られてしまっているから「負け」なのですが)人など、理由は様々です。



自分から辞めなくても、卒業までに就職できそうにない人は自主退学を勧められます。
学校に入るまでは、人気声優を使った学校説明会などで夢見るオタク心をガッチリキャッチし、「就職するまで何度もチャレンジできるし、サポートもする」と甘い言葉をささやいていたのに、授業料を払わせて、学校の宣伝に役に立たないとわかったらもう用済み、というような仕打ちです。
最初は「辞めたほうがいいんじゃないの」という勧告にはじまり、いやがらせを受けたり、才能どころか全人格をも否定するような罵詈雑言を浴びせられたりするなど、徹底的にいびり抜くのだそうです。声優科ではありませんが、「本人の目の前で講師が生徒の作品を破いた」なんていう話も。



こうやって苦労して卒業できたとしても、有名なプロダクションに所属できるのはごくわずか。かなりの数の人は、受け皿と言われる講師お抱えのプロダクションに所属したり、劇団などの付属の養成所に入ったりします。
そう!「頑張って卒業したらプロになれる」と思い込ませておきながら、別な養成所に放り込んでしまうのです。

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▲といってもこんな薄っぺらい内容のパンフレットだけで、自分の将来を決める人もいかがなものかと・・・。

声優になることを夢見て学校に入ったのに、多くの人たちがつぶしの効かないフリーターとして世間に放り出されるというのですから酷い話です。

こういった学校の生徒の多くは地方出身者なのだとか。
多くの人が夢見ながら、どうやって入るのかわかりづらい声優業界。この業界には、そういう夢はあるけど何の知識も無い若者を食い物にしている輩が多くいるのです。
全ての学校がこんなことをしているわけではありませんが・・・。





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