空き巣被害者たちの憂鬱
〜 次はあなたのお宅にも…… 〜


「空き巣に入られた!」
そういった事を聞くのは珍しくなくなった。今や日本の『安全神話』はまさに『神話』の世界の話となってしまったのか。
警察庁の統計(警察庁HPより)によれば、平成15年(上半期)も住居侵入犯罪の認知件数、検挙件数は増加の一途を辿っている。
「次はあなたかも知れない」という言葉はもう聞き慣れてしまったのだが、今回は「次は俺だったのか……」と最近ショックを受けた被害者の方たちの悲話。3人の方に話を伺ってみた。



―― 何を盗まれた? 被害総額は?
Aさん:何も盗まれていない。窓を破られただけ。警察の人は「犯行の途中で人が通ったりして止める事もある」と言っていた。不幸中の幸い、と言っても窓の修理費用で8000円かかってるから一応怒ってるんだけど……。
Bさん:ノートパソコン、スーツ一式。20万くらい。
Cさん:現金、パスポート、商品券、腕時計、ノートパソコン。36万くらい。パスポートに関しては海外旅行が中止になったので、精神的にはプライスレス

―― いつ、どういった手口で入られた?
Aさん:毎日仕事で帰りが遅く朝は早いので、カーテンは閉めっぱなし。で、ある休日久々にカーテンを開けたら外の景色が部分的にリアルに……。だからいつやられたかは不明。ガラスは三角割りという手法で破られた。
Bさん:仕事場から家に帰ってきたら、閉めたはずの鍵が開いていた。ピッキングでやられた。
Cさん:平日昼間の出かけている間、13〜17時の間。ドアポストを壊されて、そこから腕or器具を入れて内側から鍵を開けられていた。同じマンション(オートロック)内で他にも3戸が被害にあっていた。



   ▲三角割りで破られた窓


―― 空き巣に入られたと分かった時の心境は?
Aさん:気持ち悪い……。「知らない人が自分ちを覗いた、入ろうとした」という事が気持ち悪くて、被害から数日はなかなか眠れなかった。
Bさん:これが東京か、と。
Cさん:帰宅時、エレベータを降りたところで警察官とすれ違い、「何かあったのかな?」と思う。そのまま自室のドアまで行き、鍵を開けようと思ったら壊れたドアポストから漏れる室内の光に気づいて、これか!!!、と。

―― 今現在、何か防犯対策はしているか?
Aさん:全ての窓に補助錠を設置。
Bさん:部屋が会社借り上げなので、相談したら防犯用の鍵に替えてくれた。個人的にはトラップを仕掛けて犯人を捕まえたいと思っている。
Cさん:入られるのは仕方ないのでドアや鍵については何もしていない。現金は自宅に置かないようにしている。

―― 何か犯人に一言。
Aさん:外国人の窃盗団であれば早く国に帰って欲しい。二度と来ないで欲しい。
Bさん:釘バットの刑にしたい。
Cさん:パスポートを持って行かれたため海外旅行を中止した。っていうことがあるので、できれば一週間後に来て欲しかった。



今回話を伺った3人は至って明るく答えてくれた(芸能人が被害にあった時の記者会見も比較的明るい……)のだが、実際被害に遭った時はそうでもなかっただろう。Cさんに関しては数ヶ月前から計画していた海外旅行がキャンセル。お金よりもむしろそちらにショックを受けていたようだ。その他の二人に関しても、金銭的な被害と同時に精神的ダメージを被っていたのが特徴であった。



▲Aさん宅の窓には補助錠を付けた上で「もうやらないで」と一言。情に訴えようという工夫なのか……。


年末年始、里帰りで家を空ける方も多いかもしれない。今回被害に遭われた方々も皆、「まさか自分が……」と驚いていた様子。空き巣の魔の手は直ぐそこまで忍び寄っている。あなたの家も空き巣の餌食にならぬよう、今一度防犯について考えてみては如何だろうか?

※参考
探偵ファイル防犯グッズ記事
警視庁HP(空き巣対策)





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