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〜 見世物小屋の障害者達 〜 サイドショーとは、欧米にある様々な障害(主に奇形)を抱えた人々が見世物としてショーを行なう見世物小屋のことです。 この“サイドショー”の名前の由来はというと、サーカス小屋の脇に設置されることが多かったからだそうで、奇形を患った幾人もの人々がそこで独自のパフォーマンスを披露します。 巨人や小人、頭が異常に小さいピンヘッド(小頭症)、体が繋がって生まれてきたシャム双生児、手や足がない人、又その両方を持たないダルマ人間、異常に体毛が濃くヒゲを伸ばした女性、男女関係なく全身(顔も)毛だらけ人間一族、肌がうろこ状の蛇人間、3本足人間、指がザリガニの様に2本になっているザリガニ人間一族などがおり、実に多くの障害を持った人々がサイドショーに出演していました。
![]() しかしながら1968年になると、アメリカで「障害者を見世物にするなんて人道的によろしくない!」などという声が挙がり、サイドショーを禁止する法案が出されてしまいました。 ところが、その法案に反対する者も多く存在しました。しかもそれは、サイドショーに出演する障害者本人達でした。彼らはこの第三者の偽善によって固められた法案に納得がいかず、裁判で訴えを起こし、特殊に生まれた自らの体を活かして稼ぐ権利を勝ち取りました。 しかしその後、彼らの想いとは裏腹に、サイドショーは衰退期に入ってしまったのです。その理由は、先の法案によって「障害者を見世物にするのは罪悪に感じる」といった健常者の考えが一般的に広まってしまったからかもしれません。 全盛期の頃は、彼らはスター的な存在であり、サイドショーのみならずテレビや映画にも引っ張りだこで、自分達の存在を世にアピールする事ができ、多くの人とめぐり会い、自分達のことを認めてくれる人にもたくさん出会ったはずです。その悦びを、第三者である健常者の偽善的な感情によって剥奪されてしまい、なんとも言えぬ悔しさに包まれたことかと思います。 今から70年ほど前、1932年に製作された「FREAKS」というサイドショーのスター達が総出演した傑作映画がありました。この映画は、70年の時を経た今もなお、人々に衝撃を与えつづけています。内容はというと、空中ブランコの花形美女クレオパトラに恋をした小人芸人ハンスを中心に展開していくというもの。そのクレオパトラは、ハンス達サイドショーの出演者(以下フリークス)を馬鹿にしているのだが、ハンスが多くの財産を持っている事を知り、ハンスに迫られた結婚に承諾し、彼女の愛人である怪力男と共謀してハンスに少しずつ毒を盛って殺そうと企む。しかしその企みを知ったハンスの仲間達であるフリークス達が、嵐の夜に2人に反撃を加えるという物語。
![]() この映画は映画界でも大変高い評価を得たのですが、障害者が大勢出演しているという、ただそれだけの理由で30年もの間上映が禁止されていたのです。 テレビに出演している芸能人だって自分の姿やキャラクターを売りにしてそれを職業とし、お金を稼いでいるのに、それが障害者となると人道的になんだのどうこう言って妨げられてしまったのです。それこそ“差別”なのではないでしょうか。 今ではこの映画、レンタルビデオ店などで置いている所もあると思うので、もし興味が湧いたら是非御覧になってみてはいかがでしょうか。 結果的にこういったサイドショーの存在は今でも名残を示し、歴史に名を残したといえるでしょう。 それでは何故人々は彼らフリークスに興味を惹かれ、心を動かされるのでしょうか。初めは好奇心かもしれませんが、彼らを見ているうちに、普段我々が当たり前のこととして抱いている人間観というものを根底から揺さぶられることと思います。人間の定義、個々のアイデンティティー、自分という存在・・・。 彼らの存在は我々にそういった様々な理念の示唆を与えてくれるのではないでしょうか。 ■参考サイト
( 探偵ファイル・44 )
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