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〜 いんちき科学商品を斬る 〜 最近、エアコン・ドライヤーといった家電からトルマリンのアクセサリーなど、様々な「マイナスイオンを発生する」ということが売りの製品が多くあります。 このマイナスイオンって一体どのようなもので、どう体に良いのでしょうか?
![]() ▲3000種以上出ているとも言われるマイナスイオングッズ(写真はイメージ画像です) どうも広告で謳っている「マイナスイオン」というものは、高校の科学の授業で習う「陰イオン」とは別物で、「陰イオンが空気中の水などの粒子にくっついたもの」であって、本当の意味でのイオンではないようです。 まあこんな些細なツッコミも体に良ければどうでもいい事ですが、その効果も「空気中の埃などにくっついて重くするかも?」ということは言われていますが、直接的な人体への影響については「空気中にあると気分がよくなるような気がする」といった程度の実験結果しかなく、その理由もわかっていない、いい加減なものなのです。 ![]() ▲こんなものまでマイナスイオン(写真はイメージ画像です) 某人気健康番組では「ドロドロだった血液がサラサラになった」という実験結果を出していましたが、血液の粘度なんてその時の体調や水分補給などで簡単に変化するものです。本当にマイナスイオンの効果なのかはわかりません。 しかも、その理由というのが「血液がドロドロだと電気的にプラス、サラサラだとマイナスだから、マイナスイオンを採ると血液がサラサラに」と一見理論的なものではありますが、これは「トマトを食べたら体が赤くなる」と同じレベルの事でしょう。 ![]() ▲言い切ってますね(写真はイメージ画像です) このようにマイナスイオンそのものについても疑問だらけですが、マイナスイオン製品はさらにツッコミ所が満載です。 トルマリンに関しては、ほぼインチキと言っていいでしょう。 トルマリンは確かに永久に分極を行いますが、それには温度の変化や振動・圧力などといった外部から何らかのエネルギーが必要で、部屋の片隅に置いておくだけではたいしてマイナスイオンを発生しない 次に水を使う製品について。 水飛沫が飛び散る場所の近くにはマイナスイオンが多い、と発見したノーベル物理学者の名前からつけられた「トレマー効果」を利用した製品ですが、部屋の湿度が上がったり、水によって細菌が繁殖・散布される恐れがあったりするので注意が必要です。 また、トルマリンもそうですが、マイナスイオンを発生させる電気製品は、その副産物としてオゾンも出します。オゾンは殺菌効果があるのですが、強い酸化力があり、呼吸器障害を引き起こしたり、発ガン性物質だったりと濃度によっては危険です。普通の製品ではその量は微細なものですが、それでも人体に全く影響がないとは言いきれません。 ![]() ▲中には「マイナスイオンだけでなくオゾンも発生!」と謳っているものも。いやはや。(写真はイメージ画像です) インチキ科学屋が一儲けしようと考え、その尻馬にマスコミが乗っかり、そして消費者がその根拠の無い情報を疑いもせず信じたことによって生まれたこのマイナスイオンブーム。 情報が溢れかえるこの世の中、何事も与えられた情報を鵜呑みにせず、判ずる目を持つことは重要ですね。
( 探偵ファイル・千明 )
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