訪問料を払え!
〜 NHK違法に料金を徴収? 〜

NHKといえば、集金人と受信者との間のトラブルで、度々問題を起こしてきたことで有名だが、また新たな問題が発生したのだろうか?

問題は読者からの一通のメールから始まった。


私は今年3月から福岡市で1人暮らしをはじめたのですが、
2週間ぐらい経ってNHKの集金係という人が訊ねて来ました。
しかし、インターホンが押されたのが午後10時を回ってました。
たしか法律上夜中は押してはいけなかったと思いますが...
それでNHKに加入させられたのですが、その際、
『訪問料』なるものを払ってくれと言われました。
その時はなにもわからなかったので3000円を支払いましたが、
後日、なにかおかしいなと思い、親に聞いてみたところ、
「そんなもん払ったこともない」と言われました。
NHKは本当に『訪問料』を徴収するのですか?

tomi



「訪問料」!
確かにこのような名目でNHKが集金しているという話を聞くことはない。もしや、詐欺にあったのではないだろうかと思い、我々が急遽連絡をとってみると、なんと訪問料の領収書があるという。



さっそくその画像を送ってもらったのだが、それはNHKの正規の領収証であり、訪問料とは一切書いていない。これだけならまっとうな契約で、なんら問題はないと考えられた。しかし、さらに話を聞いていくと、集金係が来た時、振込契約をしたという。
振込契約をしているなら、口座から料金が引き落とされるはずで、その場で料金を払う必要はないだろうし、料金の2重取りになってしまうのではないか?

さっそく、このことをNHKに問い合わせてみた。

――(状況を説明)これは料金の2重取りになっているのでは?

NHK:それはですね、口座の引き落としが開始されるのに2ヶ月ほどかかってしまうことがあるので、それまでの分をいただいているんです。


なんら問題なし!

しかし、まだ訪問料の問題が残っているので続けて聞いてみると。


――訪問料を払えと言われたのですが、NHKは訪問料というものを徴収しているのか?

NHK:それは訪問受信料のことでしょうか?


どうやら話を聞くと振込契約に対して、訪問して受信料を払うことをそう言っているのではないかということ。言葉の問題だったようです……。もっとも訪問受信料なんて単語初めて聞きましたが。

もう少し聞いていくと、正規の受信料であるという説明がなく、訪問料を払ってくださいというのは、明らかに集金人の説明不足であるということ。そのことについては集金人本人に話を伝え、のちほど連絡を入れるとのことだった。

どうやら、今回の一件は集金人の説明不足(もっともかなりしつこく訪問料を払えと言っていたらしいので、意図的な部分も含まれるかもしれないが)だったようだが、こういったトラブルは非常によく聞くことであるので、NHKにはさらなる集金人への教育を施していただきたく思う。

と同時に、何かおかしい、納得できないといったことがあれば、面倒くさいからとりあえず帰ってもらうために契約などということは、くれぐれもしないで欲しいものである。
現代において自己防衛は一種の義務であるのだから。





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