働く人の憂鬱シリーズ・番外編
〜 漫画家というお仕事 〜


一言で漫画家といっても、商業誌で作品を発表している方、コミケなどの同人活動を中心に活動している方などさまざま。そしてそれぞれ売れっこで稼いでいる方もいれば、あまり思わしくなく経済的に窮している方も。
さまざまな形態がありますが、「漫画家」という仕事に今回はスポットを当ててみたいと思います。ですが、あまりにも集まった声が多いので、何回かに分けようかと・・・。

今回は、“金にまつわる話”に焦点を絞ります。

さて、最近は商業誌で現役バリバリで連載をしている方が、そのままコミケ等で同人誌も発表するということも珍しくなくなってきております。
その中でも『HUNTER×HUNTER』『幽々白書』『レベルE』などの大人気作品で知られる富樫義博先生は、

「同人活動のためにジャンプの連載を休む」といった伝説を持っております。また、ジャンプ本誌に締め切りの関係からか「“下書きの段階”としか思えないような原稿」をたびたび掲載して話題にもなっております。単行本になるときにペン入れして完成ということをやってたりしますが。


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     ▲セーラームーン


その富樫先生の奥様は『美少女戦士セーラームーン』の作者・武内直子先生であることはよく知られております(10月より“実写版”がTV放映らしい・・・)。
まあ、ご夫婦で稼ぎまくったので「雑誌の連載なんか切られようが休もうがどーでもいい」などと思っているのかもしれません。

数年前(新婚時代と思われる)に都内某所で富樫・武内夫婦を見たという某調査員の話

某調査員「でかいレコード店の中にあるアニメコーナーに、ショートパンツで生足をバーン!と出している女性がいたんですよ。後ろ姿みて“おお!”とか思って。まあ顔は普通の人でしたけど…。そのうち、なんか今にも死にそうなヒゲヅラのしょぼくれたオッサンと合流して結構な金額の買い物しまくってたので“なんなんだ?このワケのわからんツーショットは”と思ってたんですけど。後で周りにいろいろ話を聞いたら、漫画家の夫婦ということでした。いやはや。」

ちなみに、この御夫婦は「王子」「姫」と呼び合ってエッセイ漫画まで描いているということなのですが。

ちなみに、『HUNTER×HUNTER』と同じくジャンプで連載中の作品のうち、今最も人気のある作品のひとつ『ONE PIECE』の尾田栄一郎先生は某探偵会社社長の後輩だとか。


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▲アニメも大人気の『ONE PIECE』


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某社長「なんかアイツ、信じられないぐらい金持ってるらしい」

現在コミックスの初版発行部数で次々に記録を塗り替えているという同作品(最近は初版250万部以上!)。コミックスの印税だけでもすごいですが、それに加えてアニメやゲーム、それに付随するキャラクターグッズの権利関係等…。確かに信じられないような金額を稼いでらっしゃるのは間違いないでしょう。
信じられないくらいのお金のお話といえば、『ドラゴンボール』『Dr.スランプ』の作者の鳥山明先生でしょうか。



『ドラゴンボール』は鳥山明氏の原作で、84年から約12年にわたって「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載。単行本(全42巻)は1億2600万部と、日本bPの売り上げを誇り、テレビアニメも高視聴率を記録。17本が製作された劇場用アニメでは、延べ動員4900万人、興収362億円と一時代を築いた。(スポニチ)


ということで、ハリウッドでの映画化も決定しております。


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現在刊行中の完全版も、一冊税込980円という高めの価格にも関わらず飛ぶように売れているとのこと。

「この完全版シリーズ、『スラムダンク』もそうだったけど普通の他の新刊コミックスとかより全然売れてるよ(苦笑)。」(書店関係者・談)

その鳥山先生、名古屋在住なのはよく知られておりますが、「交通の便が悪い」ということで他県への引越しを考えたことがあるとか。それを聞いた名古屋のお役人さんが「税収(住民税)が激減してしまう!」ということで、あわてて鳥山明の自宅から飛行場まで道路を引いたという伝説まであるぐらいですから・・・。

その一方で、同じく80年代を代表する某漫画家。男の子も女の子も、絶対に知っていると思われるビックネームですが、稼ぎ上げたお金のほとんどが某宗教団体のお布施となったというお話も。 
あ・・・あそこは宗教団体じゃなかったでしたっけ?

80年代とはバブルの初めから終わりまでの時期でもあります。この頃に、一発当てた金を事業につぎ込み失敗していったという人がいる一方、勝ち組に入った漫画家もいる。
勝ち組に入った某漫画家は、もう執筆を止めてしまっており、非常に残念な限りです。
この人に影響されたラブコメ作品はとても多く、復活を望む声も多いのですけどね・・・

一発当てれば家が建つこの業界、光と闇が普通の職業よりも色濃く浮き出ており、人の栄枯盛衰を感じさせてくれます――




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