第45回富士総合火力演習
〜 近代兵器の威力を見よ! 〜


夏らしい日が少ないまま、秋になりつつある日々、皆さまは如何お過ごしでしょうか?今年の夏も何もないまま終わりを告げたキムです(…みなまで言うな(TдT) )
今回は、8月30日に富士で行われた『第45回富士総合火力演習』のレポートをお送りしたいと思います。なにぶん兵器の事など素人ですので、マニアの方にとっては物足りなく感じるかもしれませんが、どうかご容赦頂きたく思います。


写真1
     ▲報道席に居座るキム


本イベントの趣旨は以下。
富士火力演習は、昭和36年度に『総合展示演習』として富士学校の学生教育の一環ではじまった。昭和47年度の第15回開催からは名称を『富士総合火力演習』と改め現在に至る。演習の一般公開は第9回(昭和41年度)から行われ、回を追うごとに観衆の数も増えて近年は軒並み3万人を超えている。この歴史あるイベントは今年で第45回を数え、全国の部隊から集まった学生等への教育と陸上自衛隊に対する国民の理解に寄与している。昭和51年度に「74式戦車」が、最新装備の「90式戦車」は平成2年度から演習に加わった。今回の演習の注目装備は「軽装甲起動車」と「01式軽対戦車誘導弾」、「99式自走155mm榴弾砲」など。圧倒されそうな大規模演習の中で、どこまで装備を見極める事が出来るか。(防衛ホーム・号外より)


写真2
▲想定迎撃作戦の図(クリックすると拡大します)


近代兵器のド迫力を一目見ようと、観客席は大賑わいとなっておりました。報道席も同様で、良い画を撮る為には、少しでも早く来て席を確保しなければなりません。開始時間10:20に先んじて、6:00に現地入り致しました。これも良い記事を書く為です!(正直、眠い…)


写真3
       ▲参加者の群


10時を過ぎる頃には、関係者・一般参加者入り乱れてのイモ洗い状態!とにかく凄い人です。この日は、約3万2000人が訪れていたそうですが、それだけ居れば混雑するのも無理はないですね。画像を見て頂ければ解るように、大人気のイベントであります。軍事マニアは勿論の事、評論家や海外の軍からも注目を受ける正に世界規模の催しモノなのです。この演習に参加するには通常、インターネットやはがきで応募して、当選する必要があるのですが、一般参加枠2万に対し、応募数はなんとその15倍の30万通!非常に狭き門ですが、その分、参加出来た方の興奮度は桁違いです。あまりに人気がありすぎて、非売品のチケットがオークションで高値を付けられたりする問題もあるそうです。
また、自衛隊からの招待客にはあの『つんく』や、『長嶋元監督』など、豪華な顔ぶれが並んでおりました。つんくの登場に、若い女性達からの黄色い歓声が飛び交い、本番が始まる前に会場が騒然となるハプニングもありました。この時の様子は別の記事にて!
それでは、いよいよ演習開始です。


前段 『対着上陸戦闘を念頭においた射撃の景況』
まずは、「F−4EJ(改)要撃戦闘機」による航空攻撃!
“ヒィィーーン”と言う空を裂く音を鳴り響かせて、戦闘機が接近して来ます。そして、


写真4 写真5
  ▲「来た!」と視認した瞬間…        ▲ドーーーーーーン!!


見て下さい、この火柱!火薬を減らしたロケット弾の攻撃だそうですが、それでも凄い音と衝撃です。演習と言えど、本当に迫力があります。
航空攻撃が終ると、次に「特科火力」と呼ばれる遠距離攻撃用の兵器が出て来ます。


写真6
 ▲こちらは「99式自走155mm榴弾砲」


最新鋭の99式自走155mm榴弾砲を筆頭に、“長距離”の攻撃を仕掛け、敵の出鼻を挫く訳です。
遠距離攻撃が終了すると、今度は“中距離攻撃”に移ります。お次の出番は、「対戦車ヘリコプターAH−1S」による、20mm機関砲攻撃です。


写真7
▲20mm機関砲による攻撃。オレンジ色の火線が飛び交います


“バババババ!”という音と共に、無数の弾が吐き出されていきます。…これでは迫力が伝わらないと思ったので、今回の記事には動画を取り入れたいと思います。お楽しみあれ!

●動画ダウンロード

再生には Real Player が必要です。

ヘリ及び、誘導弾の攻撃が終了すると、“近距離攻撃”に移ります。これは流石に接近戦となるので、装甲車や、歩兵による攻撃となります。


写真8
▲これは、「96式装輸装甲車」から「84mm無反動砲」を持って下車するシーン


そして、富士火力演習の目玉!メインイベントとも言える“装甲機動打撃力”…戦車の登場です!


写真9
   ▲移動射撃体勢に入る90式戦車


陸の兵器と言ったら、なんと言っても戦車でしょう!その登場に観客席も沸きます。その音と衝撃はやっぱり他の追随を許しません。思わず手元のカメラが揺れてしまいました(汗)


戦技 『空挺自由降下』
お次は、空挺部隊による降下作戦です。
(実際に行われたのは、後段の終盤でしたが、プログラムに合わせてここにお話を載せます)
一般のスカイダイビングとは別タイプのパラシュートで、その幅は通常の1.5倍!装備を持っての降下ですから、パラシュートもそのような質のモノを必要とするのですね。かなりの熟練の腕を必要とします。


写真10 写真11
 ▲空挺部隊を乗せた「CH−47J」  ▲絶妙なコントロールで降りてくる空挺団員


かなりの上空にヘリが現れたかと思うと、団員が次々と大空へ飛び出して行きました。始めはほんの点だった存在が、徐々に大きく人の輪郭になっていきます。それが無数に空を飛び交うのですから壮観です!それぞれが演習場へとピタリと降りて参ります。流石に過酷な訓練をこなしておられる方々だと感心してしまいました。


後段 『防御から攻撃に転移する場合の諸職種共同の戦闘様相』

さて、演習も大詰め!後半となりました。後半では、敵からの攻撃に始まり、迎撃・追撃と移るより実戦的な演習となります。それでは司令官のノリで行ってみましょう!


1、敵部隊の侵攻あり!迎撃せよ!

敵部隊に対し、「特科火力(榴弾砲など)」及び、「迫撃砲」「誘導弾」による『攻撃前進阻止射撃』・『突撃破砕』の“防御”を行う。
中・遠距離攻撃で、敵の進軍を止めるのが主目的となります。


2、敵部隊後退!攻撃準備行動せよ!

後退した敵に対し、本格的な追撃を始める前に偵察やヘリボン作戦などの“攻撃準備行動”を行います。まずは、『偵察活動』。


写真12 写真13
 ▲『観測ヘリコプター OH−1』     ▲小銃を撃つオートバイ部隊


OH−1による上空からの偵察や、オートバイ部隊による強行偵察など、偵察と一言で言っても様々です。特に、走行しながら自動小銃を撃つ腕には舌を巻きました。むう、流石はプロです。
偵察が終了すると、ヘリボン作戦に移ります。ヘリボン作戦とは、要するにヘリでの輸送の事ですね。歩兵や車両などを空輸して来ます。この事で、陸路を進むより段違いのスピードで移動出来る訳です。


写真14 写真15
▲ヘリからロープを伝って降下する隊員   ▲高機動車を輸送して来たCH−47J


全てに言える事ですが、戦場(日本では“自衛”)では情報の次にスピードが要求されます。迅速なる行動が勝利に繋がる訳ですね。このヘリの作戦も驚く程の短時間で行われました。う〜ん、凄い!


3、偵察完了!追撃に入る!

偵察の任務が終了と同時に、本格的な攻撃に移ります。それが“第一線中隊の攻撃”となります。中隊の構成は「榴弾砲」「迫撃砲」「対戦車ヘリ」「戦車」などです。


写真16 写真17
▲攻撃の号令と共に放たれる鋼鉄の刃   ▲こちらは、『92式地雷原処理車』いま正に放たれたところ


攻撃と言っても、射撃を行う箇所の確保・支援・移動など大忙しです。連携が全てを握っているのですね。司令官の判断で大きく戦局が変わってしまうそうですが、本当に司令官が有能か、無能かで全く別物になるのですね。それは会社も同じなのですけどね(笑)。


写真18


最後に戦車の一斉射撃の動画をお送りしたいと思います。
●動画ダウンロード

再生には Real Player が必要です。



編集後記


写真19

とにかく派手でした!そして音と衝撃が凄かったです。心臓の悪い方は行かない方が良いかも(汗)。いや、仕事と言う事を抜きにしても楽しめました。本来なら全て動画でお送りしたいところなのですが…残念!
私自身は、戦争は反対な者なのですが、やはり男だからなのでしょうか?戦車などを間近で見ると、血がたぎってしまいます。取材中も素で、「すげぇ〜」「はえぇ〜」と呟いておりました。人間である性(さが)のでしょうか?(汗)
「守りたい人がいる」が陸上自衛隊の標語です。有事の際に守る為、自衛する為に日夜訓練を行っておられる自衛隊。日本の兵器は世界でもトップレベルだそうですが、その軍事力は抑止の為に存在し、実際に兵器が使用されるような“有事”が来ない事を切に祈っております。


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写真20

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