現実世界へ帰還せよ
〜 ネオと愉快なスミス達 〜


最近の話題の映画といえば、今月7日に全国公開された「MATRIX RELOADED」であろう。前作マトリックスは世界33ヶ国で公開され550万以上の動員数を誇る大ヒットとなったが、今作もすでに公開2日目において観客数161万人を記録する勢いである。
そんなマトリックスの世界において、主人公ネオがメインの舞台たる仮想世界から現実世界に帰る手段は「電話」すること。一作目では、無敵のエージェントスミスからひたすら逃げて、公衆電話から電話するシーンが見せ場の一つともなっている。
そして、そんな見せ場シーンを現実にしようと試みた素敵な野郎共がいた

午前10時にネオの格好をした私は、
現実世界に戻るべくハチ公前の交番前の公衆電話に向かって猛然とダッシュをします。
みなさんはスーツを着てエージェントに扮して私を止めてみてください。
無事公衆電話にたどり着いたら私の勝ちです。
まとめページ http://members.tripod.co.jp/matrixreloaded/


第一回目は渋谷にて6/8に行われ、見事に囲んできた数人のエージェントスミスを吹っ飛ばし、現実世界に帰還することができたようです。


写真1
   (上記まとめページより)


そして先日6/15。規模をさらに大きくして帰って来た「MATRIX RELOADED IN SHIBUYA」。なんと今回はエージェントスミスが100人ばかりいます。
さすがに100人では鬼ごっこのプロでも逃げ切れないし、危険だということで、入念なる打ち合わせが行われ、鬼ごっこ部分は無しの方向に……。

当日、集合場所の渋谷のモアイ像はえらいことに


写真2
    全て参加者(これでも一部)


格好は黒スーツに黒ネクタイという、そこそこ一般的な服装ではあるのですが、人数が人数だけに、どこの企業か、葬式かといった塩梅です。渋谷のモアイ像で待ち合わせる葬式集団もいないでしょうけど。


写真3
  開始前にやる気十分なネオとトリニティー達


そして予定開始時刻から遅れること20分あまり、ついに移動の開始です


写真4
    モーゼのごとく割れる人混み


百人の黒スーツ(サングラス付き)が行進する有様は異様という以外のなにものでもなく、通行人達はサッと道を空けていました。もっとも、道を空けた後はその場から動かず、この異様な集団の成り行きを見守ります


写真5 写真6
       交通法規はキチンとまもるエージェントスミス達


もうこの時点で周囲の視線はエージェント達に釘付けです。この後、スミス達は地下道を通り、打ち合わせの場所に向かいます。


写真7
       群衆群衆群衆!!


その待ち合わせ場所には100人スミスに囲まれる以前に、200人以上の一般人に囲まれたネオ、トリニティー、モーフィアスの姿が……。
群衆からは「映画の撮影だって!」「有名人きてるんでしょ?」等といった、こういうオフ会に付き物の流言飛語が飛び出していました。そして「カメラ!カメラ!」「どいてよ!見えないでしょ!!」と怒号飛び交う、そんな一種、殺気に満ちた空間に、満を持して100人スミスが登場。三人の周りを取り囲んでいきます。


写真8
       高まる緊張


そして、


写真9 写真10

●動画ダウンロード

再生には Real Player が必要です。


十人程のエージェントスミスが一斉に飛びかかり、いったん押さえ込まれるも、逆に全員を吹き飛ばし、他のスミス達がその様をみてボンヤリしているスキに、主役3人は人垣を縫って走りさっていきます。


写真11


残されたエージェントスミス達はしばらくボンヤリしたあと、整然と隊列を組んで去っていきました。そして観客は訳もわからずはしゃいでいました。
みんなとりあえず騒ぎたいんだなぁと感じる風景でした。


写真12
   主人公とスミス達は仲良しさん


次は11月だー!!(マトリックスレボリューション公開予定)

2003年秋、再び集団スミスをみることとなるのでしょうか?






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