動物の権利について その2
〜 動物実験の実態 〜


前回に引き続き、NPO法人の「アニマルライツセンター(ARC)」の方にお話を伺いました。


■化粧品においての動物実験の実態
化粧品において、動物実験の義務はありません。 それは、新規物質を使う場合においても同様であり、企業の責任のもとに安全性を確認すれば良い事になっています。
従来販売前に承認申請及び許可が必要でありましたが、2001年4月の薬事法改正により緩和され、販売名のみの届出となりました。

■化粧品などの動物の実験について
(http://www.arcj.info/vivisection/cosme/cosme_test.htm)
    >リンク先より引用

    写真1 <眼刺激性試験>
    世界的に批判が多く、信頼性も低い実験法。 ウサギは涙が流れにくいので、この実験法に最もよく使われる。 頭だけが出る拘束器に入れられ、まぶたをクリップで固定したウサギの目に濃縮した試験薬を点眼してゆき、刺激性を調べる。

    写真2
    <皮膚刺激性試験>
    ウサギやモルモット、マウスなどの背中の毛を剃り、そこへ3日〜2週間試験薬を塗り続けて、化学物質が皮膚にもたらす影響(炎症や損傷状態)を調べる。
こういった動物実験が、義務がないにもかかわらず行なわれておりARCでは動物実験を行なっていない会社の化粧品を購入するように勧めているとのこと。
他にも、動物病院においてのトラブルについての問題では、いわゆる“インフォームドコンセント”と“飼い主の意識”の重要性について強調しておられました。
作為的に“ぼったくり”を行なう動物病院の話や、獣医の“医療ミス”によるペットの死亡例など、人間のそれとちがってあまり表だって騒がれることはありませんが、さまざまな例が報告されているということです。

    >リンク先より引用

    動物病院でのトラブルを避けるために
    寄せられる動物病院で起きたトラブルの最も多い原因のひとつに、治療の説明不足があげられます。 人間の病院と同様、獣医師と患者(飼い主)の間には上下関係に似た構造があり、何分からない飼い主は獣医師のいう通りにするしかないという思い込みがあります。 トラブルを避けるためには獣医師は飼い主に対し、インフォームドコンセントを徹底する必要があります。 これは獣医師だけが気をつけることではありません。 飼い主自身が進んで治療に参加すべきです。 獣医師に依存し、責任を獣医師のみに押し付けることは無責任です。 治療法について説明を求め、治療法に選択肢がある場合は飼い主が選択し、納得した上で治療を依頼してください。
また、自由診療である動物病院においては、料金トラブルが発生することがあるので、トラブル防止のために...
  • 料金の事前告知、または明記
  • その料金設定の根拠を明らかにする
ということを進めていくとのこと。
飼い主の「獣医に預けっぱなし」という意識がトラブルをまねくとも考えられるので、動物病院の意識の向上と同時に飼い主の意識の向上も大切と考えているそうです。


最後に、「動物の保護及び管理に関する法律」(動管法)が改正され、現在「動物愛護法」と呼ばれておりますが、実際には「動物の愛護及(およ)び管理に関する法律」で、“管理”の方に重きが置かれているので、むしろ「動物管理法」と呼ぶべきなのではないかということも指摘なさっておりました。
こちらの法律も、改善されてしかるべき余地がたくさんあるということです。
http://www.arcj.info/low/low.htm


今回インタビューさせていただいた『アニマルライツセンター』
http://www.arcj.info/

4月19日に アースデイ StopAnimalTest!Campaign参加
10月4日には、StopAnimalTest!Campaign主催のイベント開催が計画されているとのことです。




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