〜 アニマルライツセンター(ARC)にお話を伺いました 〜 先日、特集させていただきた記事「ペットブームの裏で・・・」は大変な反響を呼び、たくさんのメールをいただきました。 ありがとうございます。 ペットブームの裏で、動物の権利が蔑ろにされているように思えてならない昨今、「動物の権利」を守ろうという目的で活動なさっている団体も数多く存在するようです。 今回、古くより動物の権利を守るために活動なさっているNPO法人の「アニマルライツセンター(ARChttp://www.arcj.info/)」の方に話を聞くことができました。 (以下、ARCの方のお話より) 現在のペットショップでは、陳列されたペットと対面するような形で販売して「どうする?アイフル」の宣伝ではないけど、子犬のかわいい姿を見ることでいわゆる“衝動買い”を誘発してしまいます。 ペットとはその後も10数年つきあっていくわけですが、店に入って、それこそほんの数分、数十分でそこまで考えて購入するのか疑問なところです。 動物を販売する側にも、購入しようとしている人物に動物を飼育する適正があるかどうか判断する責任と、販売後の動物の行方を知っておく責任があります。 多くの動物の里親探しをする団体(ARCもですが)では、譲渡希望者の家族構成、家庭環境、借家である場合は動物飼育が可であるかどうか、終生飼養できるかどうかを調査し、その場での受け渡しはせず、きちんと動物を譲渡希望者の家に届けに行きます。 そのくらい、動物を飼うということは、その動物にとっても、その家族にとっても重大な決定なのです。 善意のボランティアで運営し、動物譲渡をしている人たちにこれだけ正確なことができて、なぜ動物で利益をあげている業者にはこれらのことができないのでしょうか。
という悪循環になっているのが現状で、日本社会は動物を「物」のように扱かっています。 “処分”するのですから。 こういった悪循環を断ち切らなければいけないと考えております。 (参考記事)『犬も猫も使い捨て?』ARC記事より(http://www.arcj.info/sale/) ARCはさまざまな問題を孕むこういうペットの「生体販売」そのものに反対していますが、現在はペット業者は届け出制で言わば「誰でも出来る」状態です。最低限、欧米なみに免許の必要になるような許可制は必要であると考えています。 (※実際にアメリカではサンフランシスコの条例などにおいてペットの展示販売が禁止されているとのことです) また、最近は避妊去勢などを行う状況は整ってきたものの、逆に乱暴なブリーディングなどが頻繁に行われるようになってきています。こういった無秩序な繁殖にも制限をかけなければならないと考えております。 大手ペットショップなどに動物を提供するブリーダーの中には、もう動物を「商品を産む道具」みたいにしか思ってないような感覚の方も多いように見受けられます。交配させては子供を生ませ、それをひたすら繰り返させるわけです。 店頭で売られる動物の母親、父親の多くはぼろぼろになるまで子供を産まさせられるのです。 かつてブームになったハスキー犬やミニチュアダックスフンド、今で言うとチワワとかですが、数が足りなくなるので近親交配が行われることがあり、股関節などに障害がある子が生まれることがあります。そして、それが店に並ぶのですが、ぱっと見では分からないので後々買った人とペットショップの間でトラブルになるという例もあります。 ペットショップで購入した動物の病気によるトラブルは昔からあることで、また、ブームの動物に限った話ではありません。 ARCさんからは、化粧品においての動物実験や昨今の動物病院問題に関してもお話を伺いました。次回はそちらを紹介させていただきたいと思います。 今回インタビューさせていただいた『アニマルライツセンター』 http://www.arcj.info/
( 探偵ファイル )
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