PANCRASE とは?
![写真1 写真1](./image/01.gif)
1993年5月16日。パンクラスは、船木誠勝、鈴木みのる、冨宅飛駈、高橋義生ら、理想に燃える若きプロレスラーたちによって設立されました。
団体名は、古代オリンピック競技のひとつ「パンクラチオン」の、さらに元となった格闘技の名称からとられています。ギリシア兵士たちが護身術として身につけたといわれる、この格闘技のシビアさがパンクラスの根底にあるとするならば、未来を目指すキーワードは、スローガンの「ハイブリッド・レスリング」にいえるでしょう。
HYBRID=雑種。「さまざまな格闘技のエッセンスを消化することによって進化する」ことを意味します。すなわちパンクラスとは、シビアな闘いの中で、常に強さを求めて進化を続け、さらに観客を熱くするプロレスならではの「華」を備えた、新しいプロ格闘スポーツなのです。
試合会場は常に、張りつめた静寂と爆発的な歓声が交互します。喉への締め技、関節の打撃などが認められるこのマットでは、決着がつく瞬間が予想できません。もちろん手抜きや馴れ合いの入る余地もありません。そのため「一瞬たりとも見逃せない」という緊張感がファンの目を、リング上の一挙手一投足に釘付けにするのです。事実、格闘技界では、1分足らずで勝負がつくこともあるパンクラスの試合を指した「秒殺」という言葉が、流行語にもなったほどです。
パンクラスHPより抜粋
船木誠勝 とは?
![写真2 写真2](./image/02.jpg)
元キングオブパンクラシスト(元チャンピオン) もともとは新日本プロレス在籍レスラーだったが、UWF、藤原組への移籍後、ノドへの締めや関節への攻撃も認める格闘技団体「PANCRASE」を創設。徹底した肉体管理と、勝利を追及するストイックな姿勢がファンを魅了した。2000年に行われたヒクソン・グレイシーとの一戦は、あまりにも有名。引退をした今は俳優に転向し、数々の銀幕を飾る
生年月日 1969 3.13
身長 182cm
15歳 新日本プロレス入門、翌年4.11プロデビュー
19歳 イギリス・ドイツ・オーストリアへ遠征
20歳 UWF移籍 22歳プロフェッショナルレスリング藤原組移籍
24歳 パンクラス旗揚げ
31歳 引退 俳優に転向 映画 五条霊戦記でスクリーンデビュー
山木: |
立ち上げ当初から比べて、随分とルールも変わりましたよね?格闘技業界は結構右往左往していますが、これからは、どのような方向性を持った活動をして行く予定ですか?
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船木: |
そうですね。下地はですね、今、格闘技業界の中で、総合格闘技というものが出来上がったのだと思います。だから、ルールもこれからはそんなに変わることは無いと思います。あと、それだけ広まったということは、色々な団体も多いと言うことですから、そんな中(各団体がひしめく中で)、「これがパンクラスだ」と言える活躍をしていくことだと思います。
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山木: |
ルールについては如何ですか? |
船木: |
ルールはこれで十分だと思うんですよね。これ以上やっちゃっても危険になる一方だし、これから下がったとしても、同じ刺激・・・
それ以下の刺激では、あんまり人は見ないですから。となれば、下げる必要も無いですし。
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山木: |
1ファンからの意見としてなのですが、旗揚げ当初と、今ではルールが違ってきていますよね?
これは、試合を行っていく中で、選手を「怪我」というものから守るという形で変わってきたものですか?
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船木: |
そうですね。あとは、如何に総合格闘技の完成形に近づけるかということですね。最初はもちろん、グローブも無かったですからね。
その・・・やる人が増えなければ、ルールも固まらないんですよ。今はやる人も増えていく中で、大体の選手が「このルールでやっても大丈夫だな」と、出来上がってきましたね。
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山木: |
他団体との試合も含めてですか? |
船木: |
含めてです。やっていき易くなると思うんですね。 |
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![写真3 写真3](./image/03.jpg)
これからのパンクラスを語る船木氏
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船木: |
そういう意味では、旗揚げした頃は、一緒にやってくれる外国人選手を探すのが大変だった。それが今は無くなってきてますが、もっと強い外国人選手と戦う機会を選手は望みますよね。広める難しさというのは、旗揚げ当初もありましたけど、これからは、それだけ広まった中で、どれだけ自分達の力を見せて行けるかという・・。
向こうの方が強ければ、そりゃ負けて当たり前ですから。そういう風に負けを味わった後で、どういう風に自分達に向けていくかっていう・・・本当の強さですね。そういう本当の強さを求めて行きたいですね。
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山木: |
これからとして・・・パンクラスというのは、格闘技として出来上がっていると思うのですが、これからの試合を行っていく中で、提携というか、他の団体とコラボレーションしていくという予定は? |
船木: |
出来ればやりたいですね。 |
山木: |
出来れば? |
船木: |
オレは!(笑)
オレは、そういう風にしてもいいと思うんですよ。ただ、会社的に見れば、付き合い方が難しいというのもあるだろうし。オレは、全部一緒になって欲しいなと思っているんですよ。プライドとかね・・・やっている事は殆ど変わっていないですから。
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山木: |
そうですよね・・・・素人考えですが。船木さん自身も、そう思っていらっしゃるんですか? |
船木: |
殆ど同じ事やっているのに、派閥を作るというのは、総合格闘技自体の可能性がどんどん小さくなって行くと思うんですよね。だから・・・できれば、みんな同じ所に集まって、一つのルールでやった方がいいと思うし、やっぱりファンもそれを望んでいると思うんですよね。 |
山木: |
とすると・・・パンクラスとしては、間口は閉じているワケでは無いという・・・ |
船木: |
パンクラスというか、オレはね。オレ、個人としての意見です(笑) |
山木: |
船木さんの意見としてですね(笑)船木さんは、そっちの方向性の方が面白いだろうということで。 |
船木: |
いや、ぜんぜん面白いと思いますよ! 絶対、その方がね。 |
山木: |
いや・・・ファンとしても、会社的に難しいところは有ると思うのですが、やっぱりそれが一番見たいですよ。同じ一つのルール、総合格闘技の中で、誰が一番強いのかって。 |
船木: |
そう。それが一番、見たいところだと思うんですよ。 |
―これから注目の選手
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山木: |
船木さんは、今は新人さん達の指導もしていると伺ったのですが、これから「マークしとけ!」という選手は誰でしょう? |
船木: |
えーと、そうですね、近藤ですね。近藤選手は今、凄く乗ってきている思うんで、見ておいた方がいいですね。そっから下の選手はまだ・・・近藤ほどのレベルには達していないですから、外にはまだ出せない状況ですね。 |
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![写真4 写真4](./image/04.jpg)
近藤有己 選手
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山木: |
今、K−1とかでも取り沙汰されることなのですが、日本人というテゴリで考えた場合、外国人選手に押されているのが素人目にも感じるような気がするんです。へビィ級が取り立てて強調されているというのも有ると思うのですが、これは例えばミドル級でも同じく押されているのでしょうか? |
船木: |
そうですね。体重はですね、単純に外国人と日本人では、まず骨格が全然違うので・・・
外国人の90キロに日本人の90キロは、殆ど敵わないですね。
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山木: |
えっ!? それは・・・どういう・・ |
船木: |
骨格ですね。骨格が大きいですから、その分、それを支える筋が強いんですよ・・・同じ90キロでも。体重は同じなんですけども、筋の強さが全然違う。だから、外国人の90キロに日本人が対抗するには100キロ無いと駄目ですね。 |
山木: |
10キロも変わってきちゃうものなのですか・・・? |
船木: |
10キロの体重差が出ない・・・同じクラスで行くと、ギリギリ70から80ですね。その間くらいまでが、スピードも含めて対抗できるかなっていうのが現状なんですね。 |
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![写真5 写真5](./image/05.jpg)
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船木: |
前・・・例えば10年前であれば、まだ外国人がそこまで技術を知らなかったんですよ。だから同じ90キロのクラスでも技術でカバー出来てきたのですが、今はこの10年で世界に広まったは良いものの、技術はどんどん外国人が持ってきてますからね。 |
山木: |
じゃぁ・・・これからは変な話、人というカテゴリで分類した場合、パンクラスさんとしても外国人は練習生から入れた方が面白くなるような・・? |
船木: |
それはやってみたいと思いますけどね。でも、なかなか日本に住んでくれる外国人がいないんですよ(笑)
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山木: |
船木さん自身のご活動で、今後の予定はどういった感じなのですか? |
船木: |
えっと・・・4月13日に映画が公開されます。「THE PROPHECY」という、オレが初監督した作品なので、ぜひ見に来てください! |