日本の命運を握る場所!?

〜 防衛庁潜入レポ 〜



このような話がある。JR中央線に乗っていた女子高生達が揺れる電車の中から車窓の一点を指差してこう言った。

女子高生A「あそこにあるでっかいアンテナ何かな?」
女子高生B「なんだろ? わっかんない」
女子高生A「何か新しい名所なのかな?」
女子高生B「展望台かもね」
女子高生A「今度行ってみようか!」

2人がそんな話をしている時に電車が通り過ぎたのは市ヶ谷であった…。
ある程度、知識のある方ならこの会話がとんでもなく見当違いなものである事にすぐに気付かれた事であろう。そう! この女子高生が新名所や展望台と言っていた処こそ、日本の命運を握っていると言っても過言がない自衛隊の総本部の防衛庁なのです。ここ最近、極秘資料流出事件、イージス艦派遣等々と話題にことかかない自衛隊ですが、今回は防衛庁に入る機会(ヒント:バイクを使うバイト)がありましたので、その機会を生かして取材して来ました。その潜入レポをお送り致します。
防衛庁では見学ツアーを無料で行っており、身元が保証された方であるのなら、どんな方でも予約する事によって見学する事が出来ます。ですから、ツアーでは見る事の出来ない部分を中心に紹介して行きたいと思います。


写真1
▲ 慰霊碑


まずは防衛庁内部にある慰霊碑から。慰霊碑は殉職した自衛官を祀る記念碑で年に一回、慰霊祭を行うそうです。


写真2
▲建碑の辞


慰霊碑が作られた経緯が書かれているもの。現時点で戦死(戦争で殉職)した自衛官は居ませんが、事故とはいえお国を守る為に亡くなられた方々に哀悼の念を表します。


写真3
▲旧陸軍の10cm野戦山砲


もちろん現在では使用できません。因みにこの山砲以外に屋外で展示されている武器はないそうです。


写真4
▲大元帥陛下御立所


旧軍時代、大元帥であられた天皇陛下が訓辞をなされる時にお立ちになった石版だそうです。


写真5
▲現弾薬庫


旧軍時代の作戦指揮所であり、現在は武器弾薬が保管されているそうです。(不明瞭な画像で申し訳ありません)


写真6
▲陸軍士官学校跡の碑


旧軍時代、この地には陸軍士官学校がありました。これはその記念碑が設けられたもの。


写真7
▲グランドヒル市ヶ谷


靖国通り沿いにある自衛隊御用達のホテル(防衛庁の目と鼻の先)。自衛官が結婚式をする時はここを使う事が多いそうです。もちろんその時は礼服着用して派手に執り行われる模様。参加者の殆どが制服自衛官というのは、さぞかし壮観でしょうね。


写真8
▲要塞訓練場跡


旧陸軍士官学校時代に使用されていた施設。要塞の一部を模したもので、木で判りにくい事だと思われますが、覗き窓が設けられていて確かに要塞を感じさせるものでした。


写真9
▲地方連絡部東京本部


地方連絡部とは自衛隊の入試センターのような所で、入隊する際は地方連絡部にて受付をします。3階より上は人が住める宿舎となっています。


写真10
▲自衛隊車両


さすが自衛隊というだけあってOD色の車両がずらりと並んでいます。ちなみに、OD色とは、“オリーブドラブ”の略で、濃い深緑の事です。


写真11
▲警務隊車両


OD色の車両が大半を占めるなか、白色の目立つ車両がポツリ…。これは警務隊用の車両です。警務隊とは自衛隊の中の警察で、要するにMP(ミリタリーポリス)にあたります。警察のようなパトカーではなく、ジープを使っているというのが何とも自衛隊らしいです。


写真12
▲301写真中隊車両


301写真中隊の車両です。301写真中隊とは自衛隊内で行われる式典、行事等を記録する部隊で写真から録音、ビデオ撮影と様々な形で記録するそうで、いわば自衛隊の中の取材班のようなものです。


写真13
▲通信塔


記念館側にある通信用アンテナが沢山ついている上記で噂になっていた鉄塔です。高さは屋上から更に200メートル!これが遠くから見える訳ですから、 女子高生でなくてもテレビ局か何かに勘違いしてしまいそうです。


写真16
▲厚生棟


売店や食堂、銀行や郵便局のキャッシュコーナーなど隊員の生活をサポートする施設です。医務室やトレーニングルームや体育館、道場までありました。


写真14b 写真14b
▲陸海空幕僚ビル


防衛庁の建物、一番高い建物が防衛庁長官を始め、陸海空幕僚長が居る建物です。頂上にはヘリポートが設けられていて、ヘリが発着できます。この建物の全ての明かりは消える事は決してありません。


写真15a 写真15b
▲記念館


東京裁判が行われた建物、また三島由紀夫が切腹した事でも有名な大本営跡地は自衛隊でも東部方面総監が使用していましたが、防衛庁移転に伴い取り壊しとなりました。しかし、歴史的に価値がある建物でもあったので、一部を保存して写真のような記念館として再建築されました。中は東京裁判が行われた講堂等が当時のままで保存されおり、また貴重な資料が展示されています。

以前は六本木に在ったという防衛庁ですが、2〜3年前に市ヶ谷駐屯地に移転して来た際に大がかりな工事を行って現在の形になったそうです。工事前は古い建物(旧軍時代の建物だから当然)が多く、薄汚れたイメージがありましたが、今は新しい建物ばかりでとても綺麗でした。普段立ち入る事が許されていない防衛庁の姿はいかがだったでしょうか?ご自身の目で見てみたいと興味を持たれた方は、見学ツアーへ応募してみるのも良いかもしれません。

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( 探偵ファイル・キム )


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