団結の瞬間(とき)

〜 ガルエージェンシー全国大会・Part.1 〜



写真11 2002年10月8日、目の前に巨大な海が広がる幕張国際展示場の駐車場に、全国各地からガルエージェンシー所属の探偵が集結した。 この日、機動調査隊による撮影が行われたのだ。
小降りの雨の中朝から撮影は開始された。 4年前に行った同撮影の時を彷彿とさせるような空色。

すべての車を固定位置に並べ、人を順々に整列させていく。
それだけの作業だが、大がかりな規模のためそう容易ではない。 各担当の指示に従い列を整えていく。
ファインダーへ綺麗な形を納めるためには細かい調整が必要で、下と上との意思伝達のやりとりはなかなか難しいものなのだ。


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▲日頃の調査業務のチームワークを元に一致団結し、働くスタッフ


約400名もの人数を整った形に並べていくだけでどんどん時間は押し、撮影の予定時間は当たり前のように過ぎていく。 雨は降ったり止んだりと一向に青空がのぞく気配はない。
しかし、アリンコのように小さく並んだ人々の広げた傘は、メタリックにつややかと光るアスファルトの上をカラフルな花々のように装っている。
撮影に入るとその花々は消え、集結した探偵らの目が一斉に上空の的を仰ぎ見る。
昼間の空は曇っているがまぶしさと降り落ちる雨粒でなかなか目を開くことができない。


写真5 写真6
▲日本全国からこの日の為に集結した機動調査隊


しかし、このまとまっている感覚というか一体感とは何なんだろう...。
ふだん一緒に仕事をしているわけでもなく、まともに顔を合わせるのは今日が初めてという人も多くいるだろうに、共に同じことをしているだけで仲間の意識が芽生えてくる。
常に顔を合わせなくとも、全国各地において日々現場で働く姿勢は一緒なのだ。


写真7 写真8 写真9


クレーン車の高さ20m上空からカメラマンがシャッターを切る。
「カシャッ。」
瞬間、それぞれの心が一つになったように感じた。


写真10


一つのことを成し遂げるために協力しあう姿は一匹オオカミである"探偵"という職業ではなかなか見られるものではない。 しかし、全国より集まった彼らはこの撮影で一致団結する喜びを、各々が心に感じたであろう。



( 探偵ファイル )


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