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日本経済がどんなに不況になっても、射精産業だけは好調であると言われています。
合法・非合法含めて、何万人もの人間が働いているという、この業界。読者さんの中にも、一回は働こうと思った人もいるのではないでしょうか? ですが、実際どんなものだか解らないし、本当に働くとなると躊躇する人も多いでしょう。今回は、一度は知ってみたい風俗業界で働く男子従業員のお話です。
東京、「六本木ベロニカ」の店長である澤田さんにお話を伺いました。
証券業界でサラリーマンをやっていたが、レールの敷かれた人生に嫌気が差して脱サラを決意。
何故、そこで風俗業界を選んだかと言うと、大手の企業がやっていないもので新しいことが出来て、独
立しようと思えば1500万円ぐらいで始められる。それぐらいだったらなんとか掻き集めることは可能。
既存の大きい企業に対抗するような会社立ち上げるには、なんだかんだで10億ぐらいはかかるが、この
業界ならば・・・。と、いう決意のもと、澤田さんは風俗業界に飛び込みました。
山木:今回は、女の子の話ではなくて、男子従業員の話を教えてください。
風俗に従業員として入ってくる男の人って、多いんですか?
澤田:結構いますね。月に3〜4人くらいは、面接に来ますよ。
山木:女性の人は、ほら・・・お金が凄くいいじゃないですか。でも、男の人の実情って、どんな感じな
のですか?やっぱり、女の子目当てで入ってくるのも有るとは思いますが・・?
澤田:風俗って、凄く拘束時間が長いんですよ。
店にもよりますが、男子は一日平均14〜15時間労働で休みは月3〜5回ってとこです。研修期間だと
(休日は)ない場合もありますね。給料は研修中で20万くらい。研修が終わると、だいたい25〜35
万くらいでしょうか。店長になると50万以上の能力給といったとこですね。確かに、店の女の子と
ヤレるんじゃないかと思って働きにくるような人も多いです。でも、そんな事はまず無いから、す
ぐに辞めちゃう。だいたい10人いて一年後に残るのは1〜2人いるかいないかだと思います。
う〜ん、探偵稼業とどっちがいいだろう?
澤田:そして、店の女の子には絶対服従。まぁ・・店長が一番偉いんですけど、その次が女の子で、最後
に男子という感じですね。
山木:アイドルに付くマネージャーと同じような感じですかね。やっぱり、アゴで使われたりするのです
か?
澤田:アゴで使われるくらいだったら、まだいいですよ。これ、僕の話なんですけども、入ったばっかり
の時、「飲み物を持って来て」と言われて持っていったら「いらない」と言われたので持って帰っ
たんです。そしたらその時の店長に「何? あの子。飲み物も持ってこないで」とウソの報告をさ
れたんですよ。おめ〜、いらないって言ったじゃないかよ!ってな感じですけど、そんな言い訳は
認められません。「お前、気がきかないんだな」と店長に嫌味言われる始末でした。やっぱ、一介
の男子より女の子の方が、店は大切なので・・。こういったのに耐えられなくて、辞めていく男の
子は結構多いんですよ。
山木:ははぁ・・・。依頼者有っての探偵業と、似かよる所がありますねぇ。澤田さんは、その時に辞め
たいとか思わなかったんですか?
澤田:「早く店長になって、この女クビにしてやる」と思いましたね(笑)この話、実はオチが有るんで
すけど、僕がその店の主任になる前あたりで、その子はコロっと態度が変わってケーキとか差し入
れてくれるようになったんですよ。僕がこの先、店長になると予想したんでしょうね。女性の・・・
とくにこの業界に身を置く人の嗅覚というか、そういう感覚はすごいってなんか感心してしまいま
した(笑)
現在この業界で8年目になるという。
3〜4年前までは風俗の某グループ企業に勤め、6店舗を統括しており月収300万! しかし1年間で休みは7日間しかなく、働き詰めだったという。そして、自店の女の子からはもちろんだが、他店の女の子からも、相談の電話がひっきりなしにかかって来ていたとのこと。空いた時間は全てそういった相談電話の時間に費やされたらしい。相手も多く、電話の時間とかが決まっているわけでもないので大変だったと、澤田さんは語る。
山木:澤田さん、モテモテだったんじゃないですか(笑)
澤田:そう思うでしょう・・・でも、違うんですよ(笑)
相談とか受けてると、こちらとしては妹か娘みたいな感覚になってきますし、女の子からしてみれ
ば上司ですからね。色恋にはなりませんよ。ただ、部下の男子から見ればモテてるように見えるか
もしれませんから、風俗で働くと美味しいとかいう錯覚は、こんなとこから来てるんじゃないか
な?
山木:なるほど・・・。
澤田:風俗に遊びに行った人なら解ると思いますけど、よく部屋に「本番禁止! もし破ったら業界内の
措置を取らさせて頂きます!」なんていう張り紙が有りますよね?アレって、店の人間にも言える
ことなんですよ。
「社内恋愛禁止! もし破ったなら、
業界内の措置を取らさせて頂きます!」って感じで(笑)
山木:随分と厳しいんですね。 何で、そこまで社内恋愛を禁止するんですか?
ファーストフードでのバイト感覚じゃないですけど、ソレを目当てで入ってくる人もいるでしょう
に。
澤田:理由は、いろいろ有るけど・・・仕事にならなくなるからってのが一番ですね。自分の彼女が他人
の○○○咥えてんのに耐えられなくなって、その娘に辞めることを勧めなんかされたら、店として
大打撃ですよね。他にも、店長が特定の娘と仲良くしてるのは、他の娘から見たら贔屓ですから。
でもね・・・これだけ厳しくやっても、カップルが出来る時はできちゃうんですよ。
男と女ですからね、割り切ることが出来なくなるのもしょうがないのですが・・。
山木:澤田さんは、どうだったんですか? 8年間勤めた中で、そういう事は無かったんですか?
澤田:無いですね。理由は・・・「女の子一人」と「月収300万にある今の地位」のどっちを取るかと冷
静に考えたら…ということですよ。信頼ほど落ちたら、戻り難いものも無いんですし。それはとも
かくとして、風俗で働こうと思っている読者さんに知っておいて欲しいのは、
思っている以上に、「恋人」を作るのは
難しくなるということです。
山木:それは・・・。やっぱり、業務の忙しさが原因してくるからですか?
澤田:そうですね。店が終わってからだと、夜中の2時以降しか時間がないのに、
普通の子とつきあえますか?ってことなんですよ。その時間に都合があうような女性
となると、やっぱりねえ…。
それと、いつでも電話を取れる状況にいないと駄目ですからね・・・。
そんなかんだで、僕はキャバクラに行くくらいですよ。短い時間でお金落とすから、キャバ嬢には
モテんですけどね(笑)
うーん、この業界もいろいろあって大変みたいですね。甘い夢持っていられないのは、どこの業界も一緒ですが、風俗に働くことを考えている男性諸兄の参考になればと思います。
今、澤田さんは神戸から東京に出てきていらっしゃるんですが、その理由が…
その6店舗を統括する立場まで伸し上がったものの、とあることから、某組の人に拉致されて漁船に乗せられる寸前までいったのがきっかけだったとのこと。
うーん、かなり笑えない話です。その筋の人が思いっきり絡む職種ですからねぇ・・。
他になにか面白い逸話はありませんか? と聞いたところ
「そういえば、従業員の中で、ちょうど一ヵ月、給料日の前日に辞めていったやつがいたけど何だったんだろうな・・・アイツ。女の子の引き抜きとかそういうのじゃないけど、やたら情報を集めてたみたいなんだよね。あれ探偵だったんじゃないかなあ・・・」
うーん、ウチの探偵社だったりして・・・?
次回は、風俗店で「指名率ナンバー1」になった娘の話です。
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