『千と千尋の神隠し』DVD・ビデオは欠陥商品?

〜 劇場公開時にいちばん近い色? 〜



日本映画史上において観客動員数や興行収入など数々の記録を塗り替えた、宮崎駿監督のアニメ映画『千と千尋の神隠し』。7月19日に待望のDVDとビデオが発売され、初回出荷枚数はこれまた史上最高の550万枚(DVD300万枚+ビデオ250万枚)!!
しかし、発売当初よりネット上では「画面が赤みがかっている」という指摘があり、不良品ではないのか?との声が相次いだ。
確認してみると確かに赤い。DVDだと予告編を収録したディスクが別に付属しているのだが、そちらと比べると一目瞭然。
早速、発売元のブエナビスタホームエンターテインメントに「画面が赤いので返品交換してもらえないか」という旨のメールを送る。
すると、次のようなメールが返ってきた。



差出人:BVHE事務局

某様

ご連絡いただきありがとうございます。
CLUB−BVHE事務局と申します。
お問い合せいただきました件に関しまして、ご回答申し上げます。

『千と千尋の神隠し』DVD につきまして、「本編の赤みが強い」「予告編と本編の色味が違う」とのお問合せにつきましては、ジブリ様より下記のような回答をいただいております。

予告編については、即劇場で上映する必要がある為、細かく色味をチェックすることができないのですが、本編は色彩設計の方や撮影監督の方が細かくチェックを行い、劇場の色味を極力忠実に再現するように調整されております。従いまして、予告編と本編では色味が異なっています。
用途や製作時期が違うので、いたし方ないとの事と判断しております。

何卒ご了承下さいますよう宜しくお願いいたします。




事前にインターネット上でみた文面と全く一緒であった。多分、同じようなメールが殺到しており、コピー&ペーストで返信しているのであろう。

インプレスのページ( http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020719/buydvd43.htm )でも、画面が赤っぽくなっていることに言及しているが、その件をブエナビスタに問い合わせた結果 "液晶テレビやプラズマなど、再生機の能力や色調の格差が大きい状況を考慮して、宮崎監督や撮影監督も参加してこの色調は決定したそうである" とのこと。記事ではDVDとしても、「色合いさえ気にならなければ、高音質・高画質の優良ソフトといっていい」と、暗に色合いを批判している。
色調を劇場のものと変えたのは事実かもしれないが、途中でなんらかのミスがあったのでは? この色が制作者サイドの思惑通りのものとはどうにも思えないのである。

詳しい話を聞いてみようと、ブエナビスタの相談窓口に電話するも、通話中でつながらない。同じような問い合わせが殺到しているものと思われる。

ネット上にアップされている比較画像の数々


画像1
本編
画像2
予告


画像3
本編
画像3
予告


画像4
本編
画像4
予告


画像5
本編
画像5
予告


皆さんはどう思われるであろうか。
この件に関しての、制作者サイドであるスタジオジブリ・宮崎駿監督の公式なコメントが待たれるところである。



( 探偵ファイル )


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