巨大テーマパークの『噂』Vol.7

〜 USJの見解の相違を追求せよ! 〜




USJ施工当時、土地所有者の「住友金属」と「大阪市」の間に癒着があったんじゃないか?
そんな唐突な質問に、電話取材を試みた USJ総務部の担当者はどうも気分を害したようだ。
そこで水質検査に関して、かつての『広報部とのやりとり』と今回の『総務部とのやりとり』の相違について追求してみることにした。

調査員:水質管理については一ヶ月に一回なさってるわけですね。
USJ:ええ、やっておりますね。
調査員:まちがいなく?
USJ:まちがいなく。
調査員:あの...USJ様の広報担当の方とお話をさせて頂いた際には、"毎日" 検査をしているということ
    だったのですが...。
USJ:ああ...そうなんですか。
調査員:......。
USJ:あの、お伺いしますが、最初に広報の方へご連絡なさったんですか?
調査員:ええ。
USJ:そうすると...言い方は悪いですが、電話をあちこちに回されたという経緯があるわけなんで
    しょうか?

ここで、調査員は取材の経緯を説明した(Vol.2〜Vol.5参照)
まず、広報課へ取材したこと。水質検査は毎日やっているという話だったこと。
検査結果に関して、公表はしていないと言われたこと。
その理由として、水質管理をしているのは "大阪市第3セクター" であるから、と言われたこと。
その "大阪市第3セクター" に関しては "自分でお調べになってください" と言われたこと。

USJ:その広報担当は何というものでしたか?
調査員:お名前は伺ってません
USJ:そうですか。うーん、どうも申し訳ないことをしているようです。その広報の者の名前を聞い
    ておいてもらっておれば、叱り飛ばしてやらなければならないところです。
調査員:そうなんですか?
USJ:はい。まず、水質の検査は1ヶ月に1回です。毎日、というのは間違いです。申し訳ありません。
調査員:はあ。
USJ:第3セクターで管理をしているというような説明も、非常に不適切であったと思います。どうも
    ご面倒をおかけしたようですね。
調査員:そうですか...。

取材を終えた調査員は、しばし考えた。
広報の人には、うまくあしらわれた、ということなんだろう。失礼な話だ。
「新聞やマスコミには正確・丁寧に答えるけど、一個人の質問なんか適当にあしらっとけ」
とでも言わんばかりだ。USJの体質をよく表している。


今回の取材での総務部の方の話を総合すると、こうなる。
    ・施工当時、産業廃棄物汚染の問題について訴えがあった際、大阪市と住友金属がこれを検査し、
     結果 "問題なし" となり、法的にも問題がクリアされたので借地した。
    ・USJの施設に関しては、水質を検査しなくてはいけないといった法的な義務はない。
    ・しかし、検査は1ヶ月に1回、間違いなくやっている。
    ・検査結果は、公表しないスタンスである。

    分かりやすく言うと...

    なんで、うちが文句つけられなきゃいけねーんだよ。
    大阪市と住金がいいって言うから土地を借りてるだけじゃねーかよ。
    水が汚染されてよーが、されていまいが、法的にこっちに責任はねーんだよ。
    一応、検査はしてるけどよ、なんでその結果をオメーらに教えなきゃなんねーんだよ。
    検査結果は教えねー決まりなんだよ、き・ま・り。そんな義務はねーんだよ。
    こっちが、安全だって言ってんだからいーじゃねーかよ。うっせーな。
といったところか。もちろん、USJの方がこんな言い方をしたわけでは無いのであしからず。

確かに USJ(株)に法的に責任は無かろう。
しかし、そういう噂を聞いて、不信感を持っている人も確かにいるのだ。
情報を公開して、我々を安心させる道義的責任は無いと言えるのか。

検査はしているけれど、結果は公表しない?公表しないスタンスである?
....どうやら、自分たちの手で直接真相を追求するしかないようだ。

空になったペットボトルを手に、我々は早速 USJ へと向かった。

汲んで来ようじゃないか! USJの水!!!



→(次回へ)


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