〜 強姦 〜 鬼畜非道の犯罪ファイル

〜 被害者女性の訴えを聞け! 第二章 〜


写真1
▲オートロックでも油断は禁物
前回 に引き続き、事件後の様子からです。

玲子さんは、産婦人科へ向かう車両の中で先程から今までの事を、ぼんやりと考えていました。悔しくて、涙があふれてきます。女性警察官は横で慰めてくれますが、どうしても涙が止まりません。
やがて、産婦人科へ到着。証拠の収集と精子を殺すため、診察台へ向かいます。



第2章 〜 憂鬱 〜

処置が終わり、玲子さんは警察署へと戻ります。警察署に着くと、女性警察官からの事情聴取が始まりました。玲子さんは記憶を必死にたどり、すべてを話しました。
取調べは3時間に及びましたが、真剣に調書を作る女性警察官の人柄にもうたれ、すこし勇気がわいてきたような気がしました。ただ、その夜からは自分の家で寝ることはできず、友人の家を転々として、自宅のマンションには帰れない日々が続きます。
マンションはオートロックでしたが、犯人は他の入居者が入った隙にマンション内に侵入し、玲子さんを襲ったのだ、と聞いたのは、もっとずっと後のことでした。

この事実を知るのは、母親のみ。父親には知らせていません。母親は心労でノイローゼ気味に。
玲子さんも一時は元気を取り戻したものの、夜になるとあの光景が目に浮かび、眠れない日々が続きます。
玲子さん、そして玲子さんの母親は、精神科に通うことを余儀なくされたのでした。
犯人に対する感情、憎しみは強く、できれば死んで欲しいと思う玲子さんでしたが、時間がたち、心の余裕が少しずつできると、そんなことを考える時間が無駄だと思えるようになりました。
それよりも、傷ついた母親が心配です。

そんな生活をしているうちに、ふと玲子さんは、自宅へ戻ってみたくなりました。
自宅に近づくにつれ、やはり不安になり、近所の交番の警察官(事件発生時に最初に来てくれた警察官)に、一緒に行ってもらうことにしました。 自宅は、すでに何事もなかったかのように綺麗に片付いており、今まで他人事だった「強姦」が自分の部屋で起こったことなど、信じられないくらいでした。

ある日、女性警察官から電話がありました。
「玲子さん、犯人らしき男を逮捕しました。警察署まで来てもらえますか?」
懐かしい声が受話器から聞こえてきます。事件発生から取調べまで、非常に気を使ってもらった女性警察官でしたが、どうしても事件を思い出してしまうため、最後の取調べ以来連絡はしていませんでした。

警察署に着くと、5枚の写真を見せられ、「この中の誰が犯人かわかりますか?」
と尋ねられます。玲子さんが事件にあったときは闇の中。声と顔を思い出し、5番目の男を指さすと...
「そうよ。この男が逮捕した犯人。ただ、一部否認している部分があるので、ちょっと確認させてもらっていいですか」

確認というのは部屋の様子のことでしたが、2時間ほどの事情聴取で5,000円の協力金が支払われました。
後日もまた取調べがあり、そのときは1万円の協力金が支払われました。
警察での雑談時、「犯人の男は、他にも強姦の余罪があり、被害者は相当数にのぼるようだ」と聞き、改めてこの「強姦」というものが表に出ていないだけでかなりの数行われている実態を知り、背筋が凍る思いがしたのでした。

その後、検察庁でも取調べのため、検察庁に出頭要請がありました。
一通りの取調べが終わった後、検察官より...
「犯人の公判が始まったら、証人として出廷していただけますか」
と依頼されました。玲子さんは悩みましたが、
「もう自分のような被害者が出ないために」と考え、証人出廷を了承したのでした。

いよいよ、裁判が始まりました。玲子さんの戦いは、これからも続きますー。

(次回は玲子さんのインタビュー)

〜玲子さんの被害者メモ(2)〜

・強姦は、誰にでも起こる可能性を秘めている。
 オートロックだからといって過度の信用はせず、自己防衛に心かげる。
・もし、被害にあったらなるべく早めに精神科に通うようにする。
 事件はつらい。だが自分を強く持つためにも、医師の力は借りたほうがよい。
・取調べは警察と検察であわせて5回程度。 裁判で証人出廷することもある。
 自分に負けないためにも、出廷を承認−。


被害は泣き寝入りせず、110番、もしくはお近くの警察へ。



( 探偵ファイル:二階堂 )



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