離婚!そのときあなたは。
〜 シリーズ「離婚」プロローグ 〜

「日本の離婚率が高くなった、欧米並みだ」などといわれ、およそ2分30秒に一組の割合で離婚が行われている日本の現状でありますが、あなたは、離婚を考えたことがありますか?

本日よりお送りするシリーズ「離婚」では、離婚のきっかけから裁判まで、離婚に関するあれこれを書いていきたく考えております。



・離婚の現状
厚生労働省の資料によると、「昭和22(1947)年から25(1950)年の離婚率は1.00(8万件)前後で推移したが、26(1951)年の0.97(8万2000件)以降は漸次低下し、38(1963)年には0.73(7万件)と第二次世界大戦後の最低率を記録した。
昭和40年代に入ってからは、前述の30年代の婚姻率の上昇の影響を受けて急激な上昇に転じ、47(1972)年には1.02(10万8000件)となり、さらに、「第2次婚姻ブーム」の影響も受けて、58(1983)年の1.51(17万9000件)まで上昇を続けた。
その後、一時低下傾向を示し昭和63(1988)年まで低下を続けたが、平成元(1989)年から再び上昇に転じ、婚姻率の停滞とは対照的に、平成10(1998)年では1.94(24万3000件)となり、明治32(1899)年以降最高となった。」


 上記のように、離婚率は世情を反映してか、バブル崩壊以降高くなっており、離婚をする年齢層も、昭和25年の統計では20代が全離婚数の30%であったのに比べ、平成10年の統計では20%弱に減っています。反面、30代以上の「晩婚、晩離婚」現象が増えており、離婚の高年齢化に伴う女性の就職問題、年金、老後問題、そして核家族化に伴う一人暮らしの老人問題など、様々な問題が最近の国会でも取り上げられています。



本シリーズでは、初めて離婚のトラブルに遭遇する方、そしてトラブルはないが今後の参考にしたい方を主な対象として「離婚」に関するあれこれを様々なケースにあてはめながら離婚の仕組み、手続きについてもお話しようと考えております。



次回は、子供が生まれたばかりの妻に突然離婚を言い渡された30歳の山田さんについてのお話です。

(探偵ファイル)

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