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香川県丸亀市の田舎道で、1件のラーメン屋を発見。
店の名前はねぎラーメン小山。どこにでもある普通のラーメン屋である。
表の看板には、ラーメン13品、焼めし13品あり、等の記載が。
"ふ〜ん、美味いのかね、この店・・・"
そう思った調査員が、入口を挟んで横にあった看板に目を向けると・・・。
は?
おいおい、ほんとかよ。いくら何でも大げさだろ。
この店のねぎラーメンが、本当にこの看板通りなのか確かめるべく、いざ入店。
店内に入ってまず目に付くのは、所狭しと貼られた様々な張り紙(説明文)。
店の人の役割分担表のようだ。う〜ん、おっちゃんは調理オンリーらしい。
とりあえず、表に倣って会計担当のおばちゃんに、
人気ナンバー1の「ねぎチャーシュー」と「ねぎやきめし」を注文する。
この店は、見事に「ねぎ」が主役である。
おっちゃんが調理している間に、他の張り紙も観察してみる。
こちらは、ねぎラーメンがいかに健康と美容に良いのかを、分かりやすく説明。
おっちゃん(店長)の一日のスケジュール表まで貼り出されてます。
すばらしく管理された一日に脱帽。おっちゃんは忙しいので、営業時間の延長は厳禁だ。
そうこうしている内に、とうとう念願のねぎラーメンが完成したようである。
おっちゃんが、調査員の前にドンブリを置く。
・・・ま、まじで凄いっす。
高さ11cmのねぎの山は、正にあの看板の絵そのまま。
見た目だけでなく、味の方も、全く苦さを感じさせないねぎに、
とんこつベースに自家製の白味噌のスープが非常に良く合い、とっても美味しい。
そのうまさの秘訣は、店主の材料に対するこだわりからである。
麺は4種の粉を配合した自家製玉子麺。肉以外はすべて自家製の無農薬野菜。
調理に使用する水は店主の一日の行動にも書いてあるが、
毎日閉店後、片道90分をかけて香川・徳島県境の讃岐大山迄涌き水を汲みに行く。
その量ドラム缶二本分。
帰って来るのは早朝3時になる。また涌き水を使用するので毎月保険所に届け出が必要である。
ねぎの使用量はドラム缶半分(1本半収穫するが、綺麗なのを選ぶと半分の量になってしまう)
ねぎの品種は、フレッシュ小ねぎといって30種類ほどあるねぎの中で一番甘味のある品種だそうで、
そのためか、栽培も難しいそうである。
これらの苦労が、このねぎラーメンを生み出していた。
店には、多くの芸能人のサインや、TV取材の際の写真などが多数飾られていた。
美味しさの証拠であろう。
最後に1杯でどれ位のねぎを使用するのか聞いてみたところ、
スーパーで売られているので5〜6束位との事。
ねぎラーメンは600円、ねぎは1束100〜200円というから、儲からないんじゃないですか?との問いに
「肉関係以外、野菜、米、すべて自家製、土地も自分の物。後何年やれるか分からんが、
たくさんの人が食べに来てくれて、我々は、その日その日を暮らして行ければそれでえい。」との事。
人情味あふれるご夫婦の営むこだわりラーメンねぎラーメン小山。
これからもお二人で末永くお店を続けてください。
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