探偵が盗聴ストーカーを捕まえた!
Part3 尾行・張り込み編
斎藤が経営していると言っていた会社を割り出し、
会社の出入り口付近にて張り込みを開始した。
店長からの情報通り、会社の駐車場と思われる所に、
斎藤の愛車と思われるBMW735が止まっている。
張り込みを開始してから約3時間後、会社から出て来た斎藤を確認した。

ちょうど時間帯は昼休みだ。
斎藤はコンピューター会社社長というわりには、少し汚れた作業着を着ている。
この時点で私の探偵としての勘が何かを訴えた。
斎藤は、コンビニで缶コーヒー・パン・煙草を購入し、
近くの公園のベンチで昼食をとっている。
私にはとても社長の昼食には見えない・・・。
食事を終えた後、煙草を2本吸い、食べ終えたゴミを
公園のベンチに置きっぱなしにして公園を去った。
チャンスだ!!
即座に斎藤の飲み終わった空き缶を採取。
(正直、公園のゴミ箱をあさるのは気が引けたので、好都合だ。)
引き続き斎藤の尾行をする。
途中、斎藤と同じ作業着を着た20代後半と思われる男性に斎藤は話し掛けられた。
少し近寄って話しの内容に聞き耳を立ててみると、私はびっくりした!
「オイ、斎藤のオヤジ、
さっきの事だけど本当に頼むよ〜」
と、うんざりした感じで斎藤に言った。
おかしい・・・
普通は会社の従業員が社長にそんな口の聞き方はしないだろう。
しかも、
斎藤よりもずっと歳下の人間が。
本当に斎藤は会社の社長なのだろうか?
そこまで、ついつい調べたくなってしまうのは探偵としての性だ。
会社に戻った斎藤を再び退社するまで張り込む。
夕方6:00過ぎ斎藤は会社から出て来た。
あらかじめ用意しておいた車で、BMW735を車両尾行しようと思った瞬間、
斎藤は車に乗る事もなく、歩いて駅方面へ向かって歩く。
なぜ車を使わないんだ?
斎藤は途中JR大森駅の近くにある本屋に立ち寄った。
本屋の店頭で、雑誌を立ち読みしている。10分程立ち読みをして、本屋を立ち去る。
私は、すかさず斎藤が立ち読みをしていた雑誌を購入した。
雑誌は女性の裸が載っている風俗関連の雑誌だった。
その後斎藤は京浜東北線の横浜方面行きに乗車し、東神奈川で下車した。
そこから20分程歩き着いた所は2階立ての賃貸アパートだった。
ここが斎藤の自宅なのだろうか?

今日の尾行調査でわかった事のなかで、引っ掛かる点は5つ。
1つ目は、コンピューター会社の社長らしからぬ服装、
2つ目は、昼食の内容、
3つ目は、部下と思われる男性の言動、
4つ目は、車があるのに使わない不自然さ、
最後には、みすぼらしいアパート。
ここまでくれば、斎藤の人物像が浮かんでくる・・・。
しかし、今は一刻も早く指紋採取をしなくては。
斎藤の正体とは…
次の日、斎藤の勤務している会社の登記簿を調べると代表取締役は、
やはり全く別の人間だった。
会社の他の社員に聞き込みをしてみると、
斎藤はその会社に勤続5年の肩書きのない従業員だった。
愛車だと思われていたBMW735も会社の所有だった。

・・・それなら、乗って帰らないのもうなずける。
だとすると、ユリとのデートの時は借りて乗っていたのだろうか?
それとも勝手に乗っていたのだろうか?・・・・気になる。
しかもその後の聞き込みで、消費者金融の借入れもかなりあるとの事がわかった。
とにかく斎藤という男は大嘘つきだったのだ。
どうやら、私の探偵としての勘に間違いは無かったようだ。
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