●更新日 01/06●

今日も明日も天気が知りたい!


皆、一回は使った事ありますよね?
“177”の天気予報サービス。
家族旅行や修学旅行、遠足なんかの前に思わず電話して、一喜一憂という経験を多くの人がした事と思う。
そんな177、実は日本で最初のテレフォンサービスで今年の元旦に生誕50周年を迎えた。

写真


実はこれ以前の1946年2月にも中央気象台の予報課で前身となる『お天気相談所』というものがあったのだが、年々問い合わせ件数が増加する中、対応をしていたのは気象台の職員たったの“3人!”
「もう流石に手に負えない」と関東電気通信局の職員に相談して、電話が来るとテープレコーダーに予め吹き込んだ内容を応答する、という仕組みを開発。しかし、気象台のみの対応に限界を感じ、1954年3月に気象庁から日本電信電話公社(現NTT)へ同サービスを依頼。同年9月より商用試験が開始されたが、何と1日に約1万人が通話し、話中も含めると10万人がダイヤルしたとみられている。
それが現在の“天気予報サービス”の始まりだとか。

サービス当初は、東京のみで行われており一般の番号だったものを、

東京 222
名古屋 501
大阪 222
京都 288
神戸 499

と全国展開に合わせて現在形に近づけていき、1964年の3月にお馴染みの“177”となる。
何故“177”になったのかというと「イイ テンキニ ナレナレ」という何とも微妙な語呂合わせの様な記憶術から来ていて、とても信じられないが当時は「覚えやすい」と好評だったとか。
また“市外局番+177”(例:東京で大阪の天気を知りたいなら06+177)でお出掛け先の天気も知る事が出来る。

ここ数年、PCや携帯のお天気サイトで手軽に天気予報を確認できる様になり、177の利用者は減少傾向だ。
しかし、年配の方を中心に根強い人気があるのは「イイ テンキニ ナレナレ」を覚えているからだろうか?

何年経っても天気は気になりますよね。




【取材協力:NTT東日本 広報・田中さん】



猪狩


探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事