須藤甚一郎須藤甚一郎の政治に物申す!

Vol.7(2002年5月21日)

★ 今度は週刊文春が山拓幹事長を提訴!山拓絶体絶命だァ

 いまになって山拓こと山崎拓・自民党幹事長は、「しまった! 週刊文春を訴えるんじゃなかった。計算違いだった!」なんて後悔して、半ベソかいてんじゃないのかね。

 というのは、山拓から名誉棄損で、1億円の損害賠償請求の裁判を起こされた週刊文春が、今度は逆に山拓を訴えちゃったからだよ。まあ、簡単にいえば、変態疑惑報道が「あれはウソ。事実無根だ」として訴えた山拓に、週刊文春の信用が傷つけられたというわけ。

 「冗談じゃない。飲尿プレー、母娘3P要求などの変態疑惑記事は、事実なのだ!」ということで、週刊文春サイドは山拓に、1200万円支払えと裁判を起こしたのだ。こういうケースは珍しいよ。

 両者が、「オレの言い分が正しい」と同じ記事をめぐって別の裁判を起こすなんて、めったにあるもんじゃない。山拓も週刊文春も、それぞれカネを要求している裁判だけれど、むろん目的はカネじゃないよ。民事裁判では、名誉や信用が傷つけられた場合、それによって生じる損害をカネに換算して請求するのが原則になっているからだ。


★ 愛人が出廷して変態行為の数々が証言されることになるよ

 いわば山拓は、裁判を起こすことは身の潔白を証明するための手段だったはず。本気で法廷で、愛人にションベンを飲ませたか、飲ませなかったなどと争うつもりはなかったろう。ハッタリだったのに、逆に訴えられてしまい、あとにひけなくなったのが計算違いだった。

 週刊文春サイドは、裁判には愛人本人が出廷して証言する、と息巻いているし面白くなりそうだぜ。山拓も週刊文春も、途中で和解だなんてセコイことをしないで、最後までトコトンやってもらいたいね。


★ 最近、山拓が大物タレントに送った手紙の中身に意外な事実!

 山拓が最近、ある大物タレントに送った直筆の手紙をぼくは、そのタレントから見せてもらった。パーティーで山拓に会ったので、「女のひとり、ふたりいたっていいじゃないのよ」と声をかけたら、山拓が感激して礼状を送ってきたのだ。

 山拓は礼状に、「四面楚歌のとき、暖かいお言葉をかけていただき感謝しております」と書いていた。小泉総理はじめ自民党の連中は、変態疑惑に無関心みたいにみえるけれど、じつはそうじゃないのがわかる。山拓はすでに自民党内でも、完全に四面楚歌になっているんだね。ちなみに礼状には、変態疑惑報道がウソだなんて、ひと言も書いてなかったよ。


★ 週刊文春は裁判前に自分の紙面で、愛人を登場させよ!

 週刊文春にだって、おかしな点があるよ。ジャーナリズムなのだから、裁判でシロ、クロ決着つけるまえに、まず自分の紙面に実名で写真もいれて愛人を登場させてもらいたいよ。それが山拓をやっつける一番のやり方だし、読者サービスというもの。だって、いまだに変態プレーをされたという愛人の年齢さえも、明かしてないのだから。


★ 日刊ゲンダイが阿南大使の発言を問題にできない裏事情

 中国で起きた北朝鮮家族の亡命未遂事件が、いまだに連日、テレビ、新聞で大騒ぎになっているのは、ご存知の通り。阿南惟茂・中国大使が、事件の数時間まえに「不審者は追い返せ! 問題になったら、責任は私がとる」と大使館員を集めて演説していたのがわかり、大問題になっている。そりゃそうだよ。

 新聞各紙は、阿南大使の「追い返せ!」発言を大々的に取り上げているのに、なぜか日刊ゲンダイだけが取り上げていないことに、お気づきか。阿南大使は、終戦のときに無条件降伏に反対して、割腹自殺をした阿南陸軍大臣の息子だ。

 そして阿南大使の実兄が、講談社の前社長の故・野間惟道氏だ。15年まえに、48歳の若さで急死した。惟道氏は、講談社の令嬢だった野間佐和子さんと結婚して、阿南姓から野間姓になった、ムコ養子というわけだ。惟道氏の死後、未亡人の佐和子さんが社長に就任した。


★ 阿南大使の実兄は、講談社の前社長でゲンダイ創刊時の社長

 日刊ゲンダイは、講談社グループの夕刊紙だ。32年まえの創刊時には、惟道氏が日刊ゲンダイの社長だった。こうして見てみると、なぜ日刊ゲンダイが「追い返せ!」という阿南大使の発言を問題視しないかがわかる。つまり、阿南大使の実兄が創刊時の社長だったからだ。そんなことに気を使う必要があるのかね。

 けれど、日刊ゲンダイを愛読している読者は、そんな裏事情は知らないもんね。ただ変だなあ、と思うだけさ。辛口、毒舌の紙面づくりが売り物なんだから、こんなことでは失望する。

 なにも阿南大使を追及するばかりが能じゃない。日本には、亡命者を受け入れる法律がないのだから、「追い返せ!」発言にも一理ある。日刊ゲンダイが、阿南大使擁護の論陣を張って、亡命者に対しての法整備を問題提起したらいい。やっかいなことに逃げの姿勢では、外務省のやり方となんら変わりないもんね。




ジャーナリスト・須藤甚一郎
【須藤甚一郎ホームページ】

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