仕事柄、ストーカーの被害にあっている人の手助けをすることもある。
常軌を逸した自分勝手な愛情を他人に押し付ける輩の身辺調査をするのである。


依頼者は、ある小説家だった(この話の掲載にあたって、その作家さんには許可をとってあります)。ベストセラー作家というほどでもないが、ある程度の熱心な読者を持っていた。いわゆる中堅どころといったところであろうか。
新しい作品を発表すると、必ず感想を送ってくれるファンが幾人かいた。
その作家もファンレターはほとんど読んでいた。

その作家から、「ここ最近つきまとわれているような感じがするので、調査してもらえないか」という依頼をうけた。