石割トンネル


FC 甲府中央


怪奇現象の噂が絶えないトンネルである。

工事開始当時、穴掘り作業を朝鮮人にさせていたらしい。過酷な労働により体力が弱った作業員は、そのままトンネル工事から出る土砂で生き埋めにしていった。

いまだに生き埋めにされた朝鮮人の霊が、ボロボロの作業着を着てトンネル入り口付近に現れるという。

トンネル中央付近に祭ってある地蔵は、生き埋めにされた人の霊を成仏するために後で作られたものだ。

ボロボロの作業服を着て入り口付近に現れる霊は、連合赤軍からみのリンチ事件の犠牲者の霊という話もある。

別の話もある。

深夜トンネル出口付近に女性が立っていた。通りがかった車が後部座席に乗せてやった。ふと後部座席を見ると乗せた女性は消え、シートが濡れていた。

地元の人達は、子供の頃は親から割石トンネルには、口裂け女が出るのでトンネルには絶対近寄らないようにと言われて育った。

トンネル中央の地蔵には時々老婆がお供えに来るが、地元の人々は、その老婆が誰なのかいまだに誰も知らないらしい。

早朝、軽トラックでトンネルを通過中、突然後ろの荷台付近で、ドンドンドンと大きな音と振動があった。トンネルを出てから荷台を確認してみると、荷台が大きく丸く陥没していた。

現在、新割石トンネルが開通し、旧割石トンネルを通る人はほとんどいない。そのため、なおさら気味の悪い雰囲気をかもし出されている。

西八代郡市川大門町側
トンネル入り口
作業服を着た男性が
目撃された地点
車の後部座席に
女性を乗せた地点
トンネル内中央に
お地蔵様が祭られている