鈴ヶ森刑場跡(鈴森山大経寺)


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《鈴ヶ森刑場跡の噂》

鈴ヶ森刑場跡には不気味な噂が多い。

夜中に刑場前を通ると、処刑された人の霊が出る。
刑場内にある「首洗いの井戸」(斬首した刀を洗う井戸),現在は金網が張っているが、これを外すと斬首された首が出てくる。
付近のマンションで飛び降り自殺(13階から)があり,それ以来そのマンションの窓には鉄格子が張られている。
八百屋お七の命日の夜,「よもじが欲しい」と霊が出る。(よもじとは,女性が着物の下につける下着)
無実の罪で処刑された女性の霊が「私は悪くない」と泣きながら出る。
刑場修復のために工事をしていた職人が強い臭気を放つ血の塊を見た。
首都高建設時にみかん箱10個分の骨が出た。
鈴が森インター入口の交差点でよく事故が起こる。
江戸時代に罪人の処刑場として使われていた場所で、ここにある「首洗いの井戸」は心霊写真が写ることで有名となっているらしい。テレビ番組の撮影中にもしっかり写っていたという。

江戸の刑場は北の浅草と南の芝2カ所あったが付近に人家が増えたため、北は千住の小原塚に、南は大井村浜川の東海道往還西側沿いに作られた。これが『鈴が森処刑場』である。

角柱へ縛りつけられ、刺殺された受刑者達の首は、刑場内の井戸「首洗いの井」にて血しぶきを洗い落とした後、東海道往還を通る人々への「さらし首」とされる。

「八百屋尾お七」にて有名な「火あぶりの刑」は火灸台で鉄柱に繋がれ生きながらにして焼き殺されていくもの。

心霊スポットとしての評価を鈴が森大経寺の人へ覗うと、あまり良い答えは返ってこない。この地に約20年住んでいるがマスコミが大げさに騒いでいるだけで、まったく心霊体験をしたことはないという。死者を供養する神聖な場所を心霊うんぬんと騒がれる事に対して非常に迷惑していると話す。




《現場調査》

地元の人に聞きこみを行い、いくつかの噂話に関して理由がわかった。

夜中に刑場前を通ると、処刑された人の霊が出るという話。近所の中学生がよく夏場に肝試しをするらしく、夜中通った人がそれを霊と勘違いしたのではないか?

窓に鉄格子のあるマンションは実際に存在する。しかし取り付け理由については不明。

刑場修復のために工事をしていた職人が強い臭気を放つ血の塊を見た話。これは昔処刑された人の血を吸った土が、年月が経ち土と血が固まったものを職人が掘り起こしたのではないかと思われる。



鈴が森インター入口の事故は道路の構造によるものだ。鈴が森インター交差点を海岸通りにつながる道へ右折する際、道路の関係上ほぼ直角に右折する必要があり、とても危険であり事故が多い。また首都高の支柱が死角になりやすく、積荷を積んだ大型トラックが信号待ちの小学生に積荷を落とすと言う事故が過去にあった。

その他の話は,付近の子供達に伝わる言い伝えと推測される。

なお大経寺の住職の話によれば「最近は」、霊は供養され一切出ないとのことである。ということは昔は出ていた?