神流湖・下久保ダム周辺 |
![]() この写真は、昼間の撮影。夜にも何回か走ってみたが、特に何も感じなかった。 ![]() 通称、自殺橋とも言われている琴平橋。赤いきれいな橋だが、ここから落とされた人、自殺した人たちのことを思うとぞっとする。昼と夜にきてみたが、昼見ると赤くきれいな橋も夜見ると、まわりには照明もないために恐ろしい色に見える。 橋の中央から、湖面を見ると風もなぜか強くなり、引きずり込まれそうな感覚になった。 ![]() 自殺橋を渡り、県道を下流方面へと5分ぐらい走ると、あまり日の当たらない湿った場所に地蔵が立っている。その反対側の小高い丘に、新井家と彫られた一軒だけの墓地がある。 その墓地からすぐの下流方向、右山側の木々に覆われた中に廃屋がある。一家惨殺の心中事件があった新井邸である。 5人家族(父親母親、子供3人)で住んでいたが、ある日、突然父親の気が狂った。父親は家族全員の首を鉈ではね、最後に自分も首を吊って自殺したのだが、子供の首が1つ見つからなかったらしい。 家の入り口には、チェーンが張られている。中に入ると、昼間なのに薄暗く重い異様な空気が張りつめていた。誰かに見られているような視線を感じ、息苦しくなってきたので、撮影を済ませ、すぐ出ることにした。 普通の人でも気がおかしくなるような、そんな霊気の漂うような場所であった。 ![]() ここから、さらに下流方向へ2〜3キロ進むと、やがて石碑のようなモノが見えてきた。どうやらこの石碑は、戦没者の慰霊塔のようだ。 ![]() 湖を一周するようなかたちで、ダムサイトに到着。 ダムの手前、右方向に三波石峡へと下る道(車両通行不可)がありその入り口右側に、慰霊碑が建っている。 ダム建設中に何人もの作業員が事故死しており、その鎮魂の碑だ。 ![]() 下久保ダム関係者の話では、この9年間、自殺、殺人、交通事故などで、水死した人が数え切れないぐらいおり、死体が上がるたび、ボートで引き上げにいくという。 最近でも、夏の渇水時にダムの水を放流、水位が下ったとき、ボート乗り場の道から自動車が現れ、中から2体の腐乱死体が発見された。つい先日は、ダムサイトの下流方向、つまり、湖側ではなく、三波石峡側に女性が飛び降り自殺をしたばかりだという。 駐車場に車を止めたまま、行方不明になっている人など、見つからない自殺者なども含めると、かなりの人が亡くなっているのではないかという証言をもらった。 ![]() 神流湖を取り囲むように心霊現象が数多く報告されるのはなぜか? この規模の湖としては、あまりにも事件が多い。自殺者も一向に減らない。これらの現象は、秩父という特異な地域性からも考えられるのではないか。 秩父は武家時代から鎌倉仏教の信仰が行きわたり、日本百観音霊場のうち、秩父三十四カ所が成立した。つまりダム建設は、古くから日本の霊場として信仰されてきた山々を壊し、神が流れる川(神流川)を堰き止めたことになる。それが原因で我々の想像もつかない力や怨念が、湖のまわりに集中してしまったのではないか? と思うのだ。 |