軽井沢大橋


もともと僕がやっていた心霊事件簿ですが、キム&大住に譲ることもでき、わざわざ夜中に寂れた場所に行かなくなった今日この頃。

しかし人員不足という実に解り易い編集部の問題を解決する為、急遽、復活することになりました。
今回の心霊事件簿は、本当に久し振りながら僕がお送り致します。


軽井沢大橋

写真1

長野県軽井沢。避暑地に存在する、落差100mにもなる大橋。自殺の名所として有名で、必ず道端には花が供えされている。夜は非常に視界が悪く、自殺した霊に引きずられるせいか、事故も絶えない。ある暴走族は丸ごと一段、柵を乗り越え落ちたとされる。橋の入り口には小さな鳥居があり、そこを潜った者は必ず祟りに見舞われる。


復帰第一弾は、長野県に存在する軽井沢大橋です。自殺名所として必ず落差のある崖が出てきますが、ここも多分に漏れず、年間何人かがこの場所で自分の人生に幕を下ろすそう。 お約束の声が聞こえるというものから、事故を起こすという話、エンジンを切ったら掛からないという噂も地元では氾濫しているとか。
7月の早朝、YUZAWAとのコンビで行ってきました。

写真2 写真3

実際に来てみると自殺防止の為か、有刺鉄線を含めたかなり厳重なバリケードがされており、乗り越えるのは困難な状況になっています。
100mとも言われる落差は確かにあり、ダイブすれば致命傷は確実でしょう。ですが、どうしてもここを飛び降りようとするのであれば、上の写真の通りに入り口の石の部分から無理やり柵を乗り越えて欄干に行く必要が。 そこまでしてこの場所で死にたいと思っている人か、情報通りに霊に引きずられた人でもない限り、この場所を選びはしないという感想を抱きます。



情報検証1・・・珍走族が丸ごと一団、策を乗り越えて落ちて死んだ。


そんな事件は図書館で調べる限り、有りませんでした。そのような事件が起きれば、必ず新聞記事になりますので、それだけでもデマの可能性があります。


写真4 写真5

頂いた情報に『入り口のガードレールを越えて落ちる』というのも有りましたが、入り口のガードレールでバイクが落ちそうなのは上の写真の隙間くらいです。
人ならば・・・とは思いますが、バイクが落ちるには“クラブマン”のような非常に小型の車輌が正面からでない限り、まず無理でしょう。

また、事故が頻繁に起きると言われている割にはガードレールに事故痕は見当たらず、ブレーキ痕も見当たりません。

人が落ちた時の為に、このガードレールの下にはネットが引かれていた事も追記しておきます。




情報検証2・・・橋で車のエンジンを切ったら、掛からなくなる。

そんな事はありませんでした。 それだけではなく、クラクションも鳴らしましたが、全く変化なし。




情報検証3・・・橋の入り口に小さな鳥居があり、そこを潜ると祟りが起きる


写真6

・・・・。


祟りを微塵も恐れぬ大馬鹿者も写っていますが、この鳥居のことでしょう。
鳥居だけでなく、鳥居の中央にも書かれている通り、小さな祠も存在します。


写真7

名前の通り、「天狗」を祀っている道祖神といったところでしょうか。
設立されたのは平成元年とあり、かなり昔からのものでは無いことは確実です。

おそらく地元の人が好意で建立したものが、自殺の名所である橋に関連して、心霊スポットに後付されたという辺りが真相かな。
別にこの祠があるから、更に怨霊を引っ張ってくるということはなさそう・・・



カシュッ

YUZAWA「ん〜、夏だとやっぱ常温は温いっすね。」



写真8
お供え物の「なっちゃん」を飲む、YUZAWA


山木「・・・お前・・何やってんの・・?」

YUZAWA「えっ、水分補給を。山木さんもどうすか? ビールも有るし、紅茶もありますよ?」

山木「・・・。」

YUZWA「あっ、長野じゃこんなの当たり前っすよ。」

山木「こ・・の・・」
YUZAWA「この午後ティーも飲もっかな・・(なっちゃんをお供え物の場所に戻す)」


写真9
早くもYUZAWAに祟りが!!



山木「この罰当たりがぁ!!」


きっと、長野で“こんな行為”は一般的じゃないと思います。
神罰が今、YUZAWAの首を“ゴキッ”とか鳴らしたのは、天狗じゃなくてもしたと思います。



山木「ごめんなさい、ごめんなさい!!」


道祖神に厚く手を合わせ、軽井沢を後にするのでした。



※ 後日談・・・YUZAWAはこの日を境に2日ほど腹を壊しましたが、祟りかどうかは不明。