貴船神社・鉄輪井戸(京都市内)







貴船神社は、「水の神」「縁結びの神」が祭られる神社として、京都にて著名である。

しかし、心霊スポットとして見た場合、この神社に纏わる「噂」として「丑の刻参り伝説」がある。

同神社の裏手には、深い山林が広がっており、この山林から、時折、呪詛をこめた“わら人形”が、今でも時折見つかるというのだ。





神社の方に話を聞いてみた処「そのような噂があることは、知っています。謡曲の「鉄輪」でも有名です。只、貴船神社は本来、縁結びの神様を祭っている神社であって、“丑の刻参り”といったものが、本来の姿ではないんです。」という返答だった。
謡曲「鉄輪」とは、同じく京都市内に所在する「鉄輪の井戸」に纏わる伝説で、

「平安時代と思しき大昔、京都の町に嫉妬深い女があった。

その夫が浮気をし、自分を捨てて後妻を娶ったため、女は怒りに狂い、頭に鉄輪をかぶって蝋燭をともし、髪を振り乱した恐ろしげな姿で、貴船神社の山林で“丑の刻参り”の呪詛を行った。

やがて、女は鬼となり、憎い女と不貞の夫に取り憑いて苦しめぬくが、京都随一の陰陽師・阿部晴明によって、調伏させられ、「鉄輪の井戸」に封じられた」といったものである。





(この井戸の水を飲むと、縁切りの功があると言い伝えられている。)

人の呪いは数々あれど、貴船神社に伝えられる“丑の刻参り”伝説は、主に「恋の恨み」に関るもので、“縁結び”で有名な貴船神社の“裏伝説”として存在するものであるらしい。