荒崎海岸


FC 港横浜


《荒崎海岸の噂》

神奈川県横須賀市長井6丁目に位置するこの場所「荒崎海岸」は、昔は漁港として栄えており、その水揚げ量は高く評価されていた。

最近はマリンスポーツの人気が高まり、「荒崎公園」「荒崎海水浴場」等の工事・開拓が急速に進んだ。そのため漁業は衰退したが、 夏季には若者たちが集まり賑わいを見せている。

地元の住民達はこの土地を観光地として事業を進める傍ら、漁業の見直しも行い、発展のために日々努力している。

昭和50年10月、当時17歳だったM君は2年間付き合っていた女性に振られたことをきっかけに自暴自棄に陥り、「荒崎公園」の高さ約6mの崖から投身自殺を計った。

発見された時には死後6日を経過、遺体は誰かわからないほど顔面を強く打つけてグチャグチャになっており、 怨念が立ち込めた形相であったという。

以来、この公園や海岸は「M君の声が聞こえる」ということで有名になり、「声」を聞こうとする者が昼夜問わず訪れているようになった。

また某ホラー映画の撮影がこの海岸で行なわれた時、そのフィルムの中にあるはずのない「声」が入っていたという噂も聞く。


《現地調査》

荒崎公園の専用駐車場に勤務する男性によれば、勤めてからそうした話はよく耳にするそうだ。

「実際に私は体験した事は無いが、車で映画の撮影に来ていた人がそんなような事があったと言っていた。 自殺は実際にあったようだが詳しい事は知らないねえ」

地元で漁業を営む男性は

「長いことこの土地に住んでいるが、詳しい話は聞いた事がない。ただその頃投身があったことは覚えている。公園で何度か投身があるようだが、その自殺はひどかったみたいだ。」

観光に来ていた若い男女は

「映画で有名になったね。嘘っぽいけど興味はある。別にそのために来たわけじゃないけど崖は見に行くよ。本当に声が聞こえたりするのかねー。(笑)」

その他に3名ほど知っている人に「自殺はあった」「声が聞こえるようだ」などの話を聞くことができた。 M君の霊は確認されてないが「声」が聞こえる事は間違いないようだ。