鷲林寺にまつわる牛女伝説


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牛女伝説とは
兵庫県神戸市六甲山付近から、同県西宮市甲山付近にかけて目撃情報及びその存在が囁かれている。

牛女とは
頭部が牛、身体が女性というパターンと、頭部が女性、身体が牛というパターンの2種類が報告されている。

牛女に関する噂とは
a)牛頭人身バージョン
a-1)甲山の山頂付近を歩いている時、牛の鳴き声が聞こえてきても、決して振り返ってはならない。振り返るとそこには赤い半纏を着た牛頭の女性がいて、手に持った鎌で殺されるという。白い服、というパターンも存在する。
a-2)西宮市北部に位置する鷲林寺には、鉄柵で囲ってある小さな洞窟が存在し、そこには牛頭の女性が封印されているという。興味本位で忍び込んだものが彼女(?) を目撃したために発狂し、現在も精神病院に入っているという。


b)人頭牛身バージョン
b-1)六甲山の道路を夜、車で走っていると白い服を着た女性が道路の端に立っている。
運転手が不審に思い、声をかけてみても女性は何も反応しない。焦れた運転手は女性を残し走り去っていく。しかしサイドミラーを見ると先ほどの女性の頭をもった真っ白な牛が猛スピードでけたたましい哄笑をあげながら車を追い抜いていく。その運転手はこの話を友人に語った数日後、高熱にうなされて亡くなったという。
b-2)第二次戦争中、六甲山に女性の頭部をもった牛が現れ、いくつもの不吉な予言を語った直後そのまま死んでしまったという。その牛の予言はすべて的中し、その中には『この国は戦には勝てない』というものもあったという。

内   容

鷲林寺
牛女に関する噂で唯一場所が特定されている鷲林寺。車で西宮大沢線を北に向かい、これまた地元では有名な心霊スポットである、岩を越えた最初の交差点を左折し、『かんのん道』を道なりに行くと見えてくる。この道はかなり細く、夜ここを訪れる際は十分に注意して進むことが必要である。
寺は本堂、鐘撞き堂、舎利殿、墓地、その他石碑や祠で構成され、それぞれの間隔が広く、敷地内は木々が鬱蒼と生い茂っている。噂の洞窟は本堂へ向かう階段の途中にある水子供養の石碑の横にひっそりと存在する。かつては噂どおり鉄柵で覆われていたようであるが、現在は取り除かれている。洞窟そのものは人工の物で入り口は小さく、幅約60センチ、高さ約1メートル、奥行き約10メートルほどであるが、日中でも日の光は届かず、洞窟内の気温は低い。調査員が実際に内部に入ってみたところ、それらしき痕跡は発見できなかった。

ただ、洞窟内での調査中に謎の怪音を繰り返し耳にしたが、これはおそらく付近を流れる川の水が流れる音が反響している為と思われる。