|
FC 札樽
車両にて札幌市中央区宮の森2条17丁目バス停付近に到着、車を降り小別沢方面への順路を確認、徒歩にて現場へ向かう。
<
きつい登り坂に閉口しながら、街灯ひとつ無い怪しげな道(市道小別沢線)を進み続ける。
現場のトンネルに到着、あまりに静かすぎて背筋が寒くなる思いだが、周囲の状況に注意しながらトンネルに近づく。
トンネル内部に入る。実はこのトンネル、幅が2.5mぐらいしかなく完全に一車線状態の片側通行なのである。トンネル内の照明はいかにも仮設的な、お祭りで良く見かけるような提灯ランプが使われている。内壁は漏水を防ぐためなのか、あるいは過去に崩れ落ちたものの補修なのか、不気味なコンクリートで埋められている。
住民の生活道路であるはずのこのトンネルが、なぜこのような状態で放置されているのか。拡幅や大規模な補修工事が行われないのはなぜか。理由は定かではないが、過去にトンネル内で何かアクシデントでもあったのだろうか。だとすればやはり、内部を詳しく調べない訳にはいかない。調査員はさらに奥へと進む。
とその時、ふと足元に視線を落とすと信じられない光景が目に飛び込んできた。
なんと路面に何者かによって書かれた「止まれ」の文字があるではないか。これは一体どういうことなのか。
クリックすると拡大画像が見られます。

しかし、ここは冷静に分析してみよう。
1.このトンネルは乗用車1台が通過するのがやっとの幅しかない生活道路でありトンネル内で一時停止しては他の車両が困る。
2.見たところ、一時停止しなければならない様な危険な個所はなく、その必然性が全くない。
3.この表示自体、工事関係者が施工したようなプロの仕事には見えず、かといって素人がスプレーで吹き付けたようでもなく、正体不明である。
4.そもそもトンネル内で一時停止せよ、などということ自体、危険である。実際にそんな道路は見たことがない。
以上の点からこの文字は車を一時停止させ、なにかに注目させたいのか、あるいはここでなにかが起こったことの現れなのではないか。
とその時、ふと天井を見上げると、調査員は驚くべき光景を目にしたのであった。これは一体なんだ、これの意味するものは一体何か。
調査員はこの信じがたい現実から目をそむける訳にはいかなかった。なんとそこには歪んだような表情の、人間の顔のような物体があるではないか。なんともすさまじい光景だが良く見ると目の部分が窪んでいるし、口からは血を流しているようにも見える。これは一体何なのか、調査員に何を訴えようとしているのか。
クリックすると拡大画像が見られます。

さらに調査員がその物体に見入っていると、左肩を何かが押したような感じがしたのである。一気に血の気が引くと同時に背筋が寒くなり、慌ててその場から走って逃げ出した。ほんの数秒で西側の出口に到着したが、まだ、寒気がする。しかし、左肩をみると水しぶきが付いていた。
もしかしてただの水滴だったのか、と思うと少し落ち着いた。だが、先程の光景はなんだったのか。物体のサンプルを取り、科学的に分析することも可能なのかもしれないが、今回の調査範囲からは大きく逸脱するのも事実だ。
残念ではあるが、以上をもって小別沢トンネルの内部調査を終了するものとした(ああっーこわ、ほんとこわかった)。
以上
追伸:ここで調査員は気づいた。思わず走って逃げたのは車を置いたのとは反対の出口だ。家に帰るにはトンネルを徒歩で引きかえさないといけないのだ。
なんてことだ!
調査員に再び寒気が襲ってきたのは言うまでもない。
|