大函トンネル



トンネルを掘る為に囚人を使い、その後囚人達を生き埋め(人柱)にしたので、心霊現象の目撃報告が多い。
工事中に落盤などによって生き埋めになっても、助けることなく工事を続けた。

通称「タコ部屋」と呼ばれるポイントがある。この大函トンネルもその一つである。
現在の39号線沿い新大函トンネルは最近作られたもので、大函トンネルは旧道にあたるのだが、現在はサイクリングロードとして使われている。昼間こそ観光客でにぎわうが、陽が落ちた途端に寂しげな場所となる。
現地に到着して辺りを見回すと、断崖絶壁と石狩川の急流が見事なポイントである。
そんな山肌を刳り貫くようにして掘られたトンネルに入ってみると、外気温よりもトンネル内の温度が低い事に気が付く。またトンネル自体の劣化が著しく、既に崩れ落ちた岩があちらこちらに見受けられた。
このトンネル内に於いて最も霊が出るポイントは、トンネル中程にあるやや開けた場所、との事である。
トンネル内側の壁をよく見てみるとデコボコとしており、その上にコンクリートを塗ったという感じである。
トンネルを出るとやはり外気の方が暖かい。トンネル入り口に供養の為と見られる地蔵があった。


大函の先に以前は小函トンネルがあったのだが現在は立ち入る事は出来ず銀河トンネルという名称の立派なトンネルになっている。
「この国道39号線の工事で多くの人の命が落とされたんだよ」
途中に立ち寄った売店の女店主の言葉を思い出した。帰りに地蔵に立ち寄り手を合わせた。