神居古タン



あるバーのマスターに

「神居古タンって知ってるかい?あそこのトンネルでは人柱があったし、つり橋からは飛び降り自殺もあったんだよ。川底がすり鉢状になっているから、死体もあがらないんだ。しかも、そこで死んだ人の霊が出るらしいぜ」

との話を聞き、某ガソリンスタンドでも同様の情報があった為、現地に向かうことにした。


神居古タンは旭川市神居にあり、国道12号線を走ると、” 神居古たん方面 ”という標識がある。標識に従い国道脇を150mほど進むと、つり橋「 神居大橋 」があり、 つり橋を渡ったところに、旧かむいこたん駅ホームと駅舎がある。
この駅は、滝川〜旭川を結ぶ上川鉄道の駅として、明治34年から昭和44年まで 利用されていた。


旧神居古たん駅舎 駅ホーム

カムイコタンは、アイヌ語でカムイ(神)のいる、コタン(里)を意味し、おう穴群、堅穴住居遺跡は、北海道ならびに旭川の指定文化財となっている。


聞き込みをした所、明治20年に上川道路を造るにあたり、囚人に強制労働を課しており、その実態があまりにも過酷で、一日に一人は命をおとす者がいたと言う。 20年前には、テレビの取材で霊感の強い住職が、つり橋、トンネル付近で裸同然の男性の霊を見たということだ。

神居大橋 問題のトンネル

現場付近には、全く人気が無く、灯りといえば神居大橋の先に公衆トイレの灯りがあるのみで、辺り一面はかなり暗い。
問題のトンネルには落石の為、立ち入り禁止となっており、外部からの撮影のみを行った。

残念ながら、今回の調査では心霊現象は起こらなかったが、あまりの暗さと人気のなさに非常に不気味なものを感じつつ、現地を後にした。