御巣鷹山は航空機墜落の現場である。1985年8月12日午後6時12分、大阪空港を目指し羽田空港を離陸した日本航空123便(JA8119号機)は、 離陸から12分後の午後6時24分35秒、固定リベットの緩みから垂直尾翼が損壊、同時に損壊した垂直尾翼を含む胴体尾部が機体から脱落し、その影響で油圧配管が破壊され操縦不能に陥った。
事故は相模湾上空で発生、全ての油圧力を失い操縦不能状態の中、機長は右旋回を決行、高度を下げつつ羽田に引き返そうと必死の努力をしていた。午後6時56分、御巣鷹山中の樹木と接触、その直後御巣鷹山から南南東約2.5kmの雄巣鷹山の尾根に機体を裏返した格好で墜落した。 縦割り行政が災いし、捜索開始まで半日かかり、奇跡的に4人が救出されたものの、死者520人を出す大惨事となった。
生存者の証言によれば、励ましあっていた声が1つずつ消えていったという。救出活動が早ければ助かっていたかもしれない人々……その無念さは量り知れない。 現場へと向かう道では数々の心霊写真が撮られ、山中では未だにお互いを励ましあうように飛び交う人魂が度々目撃されている。


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