●更新日 09/03●


佐賀の謎の塔の主


先日、佐賀の情報を募集した時、
『佐賀の「馬場ボデー」という自動車屋さんにはエッフェル塔がある』
という情報をいただいたので行ってみた。

おお。凄え。

確かにエッフェル塔だ。

しかもたいそう見事なできばえ。

いったい、誰が、何の目的で建てたものなのか?
情報によると、この塔を建てたのはこの自動車板金会社「馬場ボディ」の社長。
新聞社が取材に訪れたこともあり、地元ではちょっとした名所になっているのだそうだ。

しかし、会社社長がなぜ自ら会社の敷地内にエッフェル塔を建造したのか?
聞けばその理由は「単なる趣味で(笑)」とのこと。

塔を建てたのは30年以上前。高さは本家エッフェル塔の約20分の1に当る22m。
最初に建てたときは両脇の塔はなかったのだが、何度もマイナーチェンジを繰り返し、現在の形になったのだそうだ。
「今度は塔の根元にパリの絵を書こうかと思ってるんですよ」と笑う馬場社長は御年60歳。
現在、製作中なのは社長の「60歳記念作品」。その名も、

「スーパーエイジ60」

いったいどんな作品なのかというと、これだ。


「スーパーエイジ60」と馬場社長。

トランペットをベースにした新型楽器。
これを使えば、二つのトランペットを一度に演奏することができるのだという。

目の前で演奏もしてくれた。

正直、これがすごいものなのかどうかはよくわからない。
しかし“単なる趣味”でここまでやってのける創作意欲と行動力には感服するしかないだろう。

さらにこの馬場社長、長く陸上選手として活躍した経歴があり、今でも「健康のため」と称し、ミニエッフェル塔の横に自作した棒高飛びの施設で練習を続けている。陸上競技で地元の高校生と競い合ってもいるのだそうな。

齢60にして棒高跳びをたしなみ、創作意欲旺盛。自社の敷地のエッフェル塔は未だにマイナーチェンジを繰り返し、新作品も鋭意製作中。
老いてなお頑健。その意気、全く衰えず。

あやかりたくなる活力だ。こういう60歳に私もなりたい。
いつまでもこの意気を失わず、元気でいてほしいものである。



九坪


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