自転車の後ろに･･･

あなたは　もう　忘れたかしら♪

荒井　注が　ドリフにいたのを♪



・・・こんにちは、ちりです。
昔、通学路に神田川沿いを通っていたんですが





そこは幽霊が出る　とウワサの絶えない道　でした。


これはそんな学生時代に知人に聞いたマジ話です･･･





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ある晩、幼馴染のＹ君はバイトを終え、自転車を走らせ帰宅していた。

遅番のＹ君は帰りが深夜になることが多く
その日の帰りも深夜２時。



『疲れたなぁ…』


ぼんやりしながらも、眠いので早く帰ろうとペダルをこぐ足に力を入れるY君。

神田川沿いは木が深々と生い茂り、時折街灯を遮る。

高校と小学校が並ぶ道に来た。
あたりは真っ暗で
人の気配がほとんど無い。



『夜の学校って、気味が悪いよなぁ』


そんな事を思いながら、真っ直ぐ前だけを見て自転車を進める。

静かな学校の並びの先、コンビニの明かりが見えてきた。
もう少しで大通りだ・・・！

なんとなく安心してペダルに込める力を緩めると、








・・・突然、自転車に　ズシンと重みが・・・。





・・・ヴッ・・・・



・・・何か　車輪に引っかかったんだろうか・・・？




・・・そう思った瞬間・・・









耳元で　つぶやくような女の声が聞こえた。







「重いの…？」









確かに聞こえた・・・！！



背筋が凍りつくＹ君。



あわてて自転車のスピードを増す。
それでも後ろの重みは消えない・・・。

恐ろしくて　振り向く事もできない。







・・・ハァ、ハァ・・・！！



コンビニの明かりの前まで来て、やっと一旦止まり、恐る恐る後ろを見たけれど・・・
後ろには、何もいなかった。


気づけばさっきまでの重みも全く感じない。

ただなんとなく、汗で背中に張り付いたシャツが　やけに冷たい気がした…


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・・・どうやらこの周辺、処刑場の跡地らしく、
ホラービデオでも紹介されてるちょっとした心霊スポットらしいです。

偶然にもこの話を聞いた一ヵ月後に、彼はこの話の場所のホラービデオを見たそうです。

内容は、裸足の女の人が生首を持って追いかけて来て、
いなくなったと思ったら自転車の後ろに乗ってくるという話らしい。




もし、Y君があの時後ろを向いていたら、
生首を持った女の人が乗っていたのでしょうか…？







そう思うと、自転車に乗るのすら怖くなる今日この頃でした。



ちり