●更新日 12/18●

夜泣き石心霊レポート


夜泣き石についてはこちら


昼間の落ち着いた雰囲気とはうって変わって、辺り一面に闇が広がる広場。
電灯はなく手元の懐中電灯しか明かりはない。

周囲の国道から車の音が聞こえてくるが、不意に訪れる沈黙が恐怖に拍車をかける。


そんな場所に数奇な運命をたどった夜泣き石が安置されている。





昼間とは違う印象の広場で、周囲の景色をカメラに収めていく。
散った花びらひとつも懐中電灯の明かりの中では怪しく思える。





色々と見て回り、石が泣いているのか確認するが、
特に泣いているようには思えない。





ふと、背中を叩かれた気がして後ろを振り向くと、
そこには夜泣き石が佇んでいた。




その時は、特に怖いという気もせず、むしろ暖かい、そんな感じであった。



夜泣き石は、子を思う母の一念が乗り移った物。
ここに来てはいけない、そんな警告をしてくれたのかも知れない。



その後は、恐怖など感じなかった。
闇の中の灯籠も、特に不気味に思えなくなった。







背中に丸く暖かい感触が残っているのだ。


あまり長居しない方が良い。
そう思い、夜泣き石に向かい手を合わせその場を立ち去る事にした。


広場から急な階段を下り、車にたどり着いた時、
背中の暖かい感覚は無くなっていた。





もしかしたら、夜泣き石は自分を守っていてくれたのかも知れない。



探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事