●更新日 06/20●

探偵達の心霊事件簿 〜夏季限定〜
◆尼ヶ坂

皆様、こんにちは。 お初にお目にかかる探偵Nと申します。
いつもは企業調査など、ごく普通の調査に勤しむ私でありますが、今回は探偵ファイルスタッフとしてレポをします。 どうぞ、よろしく。
読者の方より復活を望む声が一番多いコーナーこと、過去にやっていた【心霊事件簿】ですが、「じゃぁ、復活しよっか」という編集長の一声のもと、まだ寒さの残る春うらら、突如として復活をしました。 というわけで...何故か名古屋までやって来たわけですが。

つーか、心霊事件簿は山木の持ちネタだったのに・・・。
また山木擁護者から『山木さんじゃなきゃヤダ!何よ探偵Nって。バッカじゃないの!?』とかいう類のメールとか来るのではと憂鬱です。 皆さん、そんなにあのサイコ野朗が好きなんですか?

Taka :まあ、いいじゃないですか。出張のついでですから。
探偵N:アホ!心霊取材のためにわざわざ遠くまで来ましたという方が仰々しくてソレっ
    ぽいのにネタばらしするな!

というわけで、嬉々としてういろうを食い散らかしているニセ探偵のTakaと2人で名古屋までやってきたわけですが。 まぁ、山木にやらせるのが一番良いのは確かなんでしょうが、斬鉄剣シリーズみたいに更新が遅くなってもアレなんで、今回は『探偵達の心霊事件簿』としています。 御了承くださいな。


尼ヶ坂

名鉄瀬戸線尼ヶ坂駅。 名古屋城の北東に位置するこの地に片山神社という神社がある。 かつて蔵王権現と呼ばれ、その創設は古く天武天皇鎮座の時代(705年)までさかのぼる。 その神社をはさみ、西側と北側にふたつの崖があった。 今ではそこは坂となり、それぞれ尼ヶ坂、坊ヶ坂と呼ばれている。

写真1 そのいわれは江戸時代。 片山神社の近くに権現小町という美女がいた。 彼女は近くに住む青年武士と恋仲になり、ひとりの男の子をもうけた。 しかし身分の相違から彼女は武士に捨てられた。 彼女は尼となり世から離れ、子どもと2人で静かに暮らすことによって忘れようとした。 しかしどうしても武士を忘れることができない彼女はしだいに自分を維持することができなくなり、片山神社西側の崖の杉の枝に首をかけ、死んだ。 五月の雨の降る淋しい夜の事だった...。 残された男の子はその後村人たちに育てられたが、夜な夜な母を捜しさまよいつづけた。 そしてある秋雨の降る夜に片山神社北側の坂で力尽き死んだ。 それが「尼」が坂、「坊」が坂と云われる由来である。


Taka :まあ、よくある話ですねえ。今風に言うなら粘着気質のストーカー尼さんと極度
    のマザコン坊や(虚弱体質)ってことで。
探偵N:そういうことばかり言ってるからオマエは将門公の呪いが解けないんだ。


写真2
坊ヶ坂
事実、無芸大食で健康だけが取り柄だった彼は将門公の初詣以来病院通いの身である。

連邦の吉野さんが体調を崩しているのも、山木の胃腸が依然として治らないのも、Takaのせいだと私は勝手に思っている次第であるが。

昼間に行ったせいか、心霊スポットっていう感じは全くしない。 普通に民家も建っているし、拍子抜けという感じすらある。 とりあえず、付近の人に話を聞いてみることにした。


証言1 女子高生(17)
夜、友人が坂(坊ヶ坂)の前を通った時、森の方から赤い目が見えたと言っていました。

Taka :カラーコンタクトですかね?
探偵N:うるさい。ちょっと黙ってろ。


証言2 OL(28)
子どもの頃、夜に坂(坊ヶ坂)を登ると首を吊るためのロープが見えるという噂があった。 幽霊坂と言われてて、友人たちはよく肝試しに使ってたけど、あたしは恐くて登ったことがない。

Taka :何でロープだけ見えるわけ?首吊った女が見えるならともかく。誰かのイタズラ
    なんじゃないんですか?
探偵N:後でひつまぶし食わせてやるから、静かにしててくんない?頼むから!


尼ヶ坂は車が行き来できるほどの大きな道ができている。 しかし坊ヶ坂は証言にもあるように、小さな細い坂で、正直、私も何度も行き来するのは気が進まなかった。
地元の人たちも同じような気持ちみたいである。


写真3
夜の尼ヶ坂


証言3 男性(40)
そんな云われがあったなんてしらなかったけど、あの坂は一度も通った事がない。 気味が悪いからね。ますます通りたくなくなった。

証言4 主婦(82)
ここに住んで長いけど、あの坂はあまり使わないよ。 あの坂は昔から本当に淋しい坂で、十年前くらいにようやく電灯がついたけど、それでも変わらないね。 だからいつもあっちから(遠回り)家に帰ってるよ。



まだ昼間ならいいが、夜になると通る気すらなくなるという。
雨の日は、さらに雰囲気が変わるらしく、「絶対に通る気がしない」という学生の証言もあった。 雨の降る夜に死んだ母子の何かがあるのだろうか。
今回の取材では晴天であったため、それについては検証できなかったが―――。


写真4
夜の坊ヶ坂


夜になると、全く人通りが消える。
またべつの証言では、名鉄瀬戸線がまだ地上を走っていた頃、このあたりで子どもの接触事故が絶えなかったという話が聞けた。
そもそも高架にしたのも、子どもの事故があまりにも多かったからだという...。

つまり、呪いだなんだっていう話はともかく、子供の死傷事故が多かった場所であることだけは確かなようだ。

そう思うと、何かしらの因縁を感じられずにはいられない。
強い思念は残り、引きずるものだと言われているが...はたして、その通りなのだろうか?

Taka土地の開発計画に問題が有るんじゃないんですか?

探偵N: ・・・・・。

人が思いをはせらせている時に上記のような事をくっちゃべるTakaは、『別にどうってことありませんな〜。』と平気な顔で坂を闊歩していた。
私Nは、歩くときに結構いやな感じがしているのだが…。
将門公に呪われているだけあって、少しの呪いなどではびくともしないのだろうか(顔色は悪いけど)。

数億円単位で借金しているやつが、100万ぐらい追加で借りたって気にならないようなものかもしれない。 取材と撮影終了後、私はとりあえず自分だけ清めの塩をふりかけ、呪いの類は全部Takaの方に行くように祈り、この地を後にした。

追伸
Taka :将門公の呪いをタダで解いてくださる方も引き続き募集しております。


探偵ファイル・Taka、探偵N






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