翌朝、私は部下を二人つれてコーポの前で男を待ち伏せた。
 彼が現れると、刑事を装い、
「ちょっと聞きたい事があるんですが・・・」と声をかけた。すると彼は、ブルブルと震えだした。
「死体を奪ったのは君なんだね。正直に言ってくれれば、病院は内密にしてくれると
言ってる。処分も軽いよ。さあ、案内してもらおうか・・・」
 うなだれた男は部屋のカギを開けた。
 室内に入ると、ベットが見えた。押し入れのようなものはない。ということは・・・。
私は、厚手の羽毛布団がかけてあるベットに近づき、思いきって布団をはいだ。