●更新日 01/01●


森永卓郎、日本解体宣言?「侵略され滅んでもいい」


2011年1月1日の東京スポーツに、森永卓郎氏と勝間和代氏の対談が掲載された。

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日本人の生活には様々な問題があると、二人は指摘する。勝間氏曰く、「日本の労働者って、何でこんなにマジメに働くんですかね。低賃金で深夜まで働いていれば、経営者がいい気になるだけです。労働時間を減らして、もっとサボるべきなんです」。すると森永氏は、かつて「週休3日制」を提案したが、無視されてしまったと明かした。

「日本は他国のように金を使わないで人生を過ごす価値観がないんですよね」と森永氏は言う。その例として、貧しい学生がディズニーの年間パスポートを買うこと、六本木ヒルズに住む富裕層の消費行動、自宅にウォーターサーバーを置くことがかっこいいと思っている人々を挙げる。それに対して森永氏は、空のペットボトルを持ち歩いているという。ウォーターサーバーがある会社や事務所で、水を補給しているそうだ。

これまでは節約のために、安い食べ物で不健康になり、結果として医療費も高くついていたと、勝間氏は述べる。これからの時代は、「いかに健康になって節約するかがトレンドになる」という。ところが森永氏は、「私は逆ですよ。今後、国はどんどん喫煙を推奨すべきですね。そうなれば、みな早死にして国の年金負担が一気に減る」と述べた。「実は以前、これを社会保険庁に提案したんですが、ふざけるなと怒られてしまいました」。

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海外に目を向ければ、「中国バブルの破たんに加え、中国の海軍増強も怖いですね」と勝間氏は述べた。すると森永氏は、以下のように持論を展開した。「私は日本丸腰戦略というのを提唱しています。軍事力をすべて破棄して、非暴力主義を貫くんです。仮に日本が中国に侵略されて国がなくなっても、後世の教科書に『昔、日本という心の美しい民族がいました』と書かれればそれはそれでいいんじゃないかと」。

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こうした主張は、護憲論者の間では一般的なのかもしれない。かつて、反戦をテーマにした市民団体の集会を取材したことがある。会合に出席していた一人の主張が、森永氏とほぼ同じだった。戦争になり、国家が軍事兵器を所持して他国を攻撃するよりは、無抵抗で侵略されて殺された方がマシだという。それを聞いていた人々の誰もが、頷きながらその主張に同意していたことに驚かされた。

しかし、このような見解を受け入れることのできる人々は、世間にどれだけ存在するのだろうか。



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